FXでルールを破って勝ったときこそ危ない理由

おのれ(の脳)を知る
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苦節10年、ようやく勝てるようになった兼業FXトレーダー。家庭の事情がきっかけで様々な情報商材に飛びつき、まったく稼げないばかりか、教材費を中心に総額250万円ほどの損失をこうむる。2年ほど前から勝てるようになり、失ったお金の回収にようやくめどが立ってきたところ。派手な生活は望んでいませんが、持病を抱えているので、FXで稼いだお金で、欲しい健康食品を常に取り入れるなどして、薬に頼りすぎない体づくりに努めています。それでもお金に余裕がある時などは、趣味である将棋用品にお金をかけてみたりってことも…。ほぼ休みなしで駆け抜けた期間が長いので、これからはちょっとした国内旅行や、動物の飼育、友人や家族とおいしいものを食べに行くなどして、心豊かに人生を送れればと思っています。そのために、これからも地道にトレードを積み重ねていきます。

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FXを続けていると、こんな経験はありませんか?

自分で決めたルールがある。

本来なら、そのルールに従ってエントリーし、決めた条件に従って決済する。

ところが、実際にポジションを持ってみると、思いどおりに相場が動いてくれない。

不安になって、つい余計なことをしてしまう。

それでも、最終的には利益が残った。

そんなとき、あなたはどう考えるでしょうか。

「今回はうまくいったけれど、次からは気をつけよう」

そう思えるなら、まだよいのかもしれません。

しかし、心のどこかで、

「案外、このやり方も悪くないのでは?」

と思ってしまったら、少し注意が必要です。

なぜなら、FXでは、ルールを守った結果として負けることもあれば、ルールを破った結果として勝ってしまうこともあるからです。

そして、私たちが本当に気をつけなければならないのは、後者なのかもしれません。

今回は、私自身のトレードで起きた出来事を振り返りながら、ルールを破って勝ってしまったときに、何を考え、どう行動すればよいのかについて書いてみたいと思います。

1.ルールを守るつもりだったのに、途中から違うことをしてしまった

先日、ドル円をトレードしていたときのことです。

私は、15分足で自分の手法のエントリー条件が成立していると判断しました。

1時間足でも、急落した後にいったん戻しが入り、そこから再び下落する場面ではないかと考えました。

そこで、5分足を使ってタイミングを取り、ショートでエントリーしました。

ここまでは、自分なりのシナリオに従った判断だったつもりです。

ところが、エントリーして間もなく、価格が逆行し始めました。

「あれ? 思っていた動きと違うな……」

そう感じて、5分足のチャートを改めて確認しました。

すると、今度はロングでエントリーするには悪くない形に見えたのです。

そこで私は、ショートの損失を相殺したいと考え、ロングのポジションを追加してしまいました。

結果的には、ショートの損失をロングの利益で補うことができ、トレード全体では利益を残すことができました。

金銭的には、ひとまずうまくいったわけです。

しかし、決済を終えた後、私は少し引っかかるものを感じていました。

「これって、本当に自分のルールに従ったトレードだったのだろうか?」

最初のショートは、自分の手法に従って判断したつもりでした。

けれども、その後のロングはどうだったでしょうか。

最初からロングも狙う計画だったわけではありません。

ショートが逆行し、不安になってチャートを見直した結果、反対方向のシグナルが見つかった。

そして、損失を相殺したいという気持ちから、追加でポジションを持ってしまった。

こうして振り返ってみると、最初のエントリーと、その後の行動は、分けて考える必要がありそうです。

今回のトレードを、すべて失敗だったと決めつけるつもりはありません。

ただ、結果的に利益が出たからといって、その後の行動まで正しかったことにはならない。

私は、そう感じました。

2.なぜ、ルールを破ってしまったのだろう?

今回の出来事を振り返ってみると、私の中では、いくつかの心理が働いていたのではないかと思います。

もちろん、これは自分自身の行動を振り返ったうえでの推測です。

含み損を抱えると、冷静な判断が難しくなる

トレードをしていなければ、チャート上の値動きを比較的冷静に眺めることができます。

しかし、自分のお金を投じた途端、同じ値動きでも感じ方が変わることがあります。

エントリーした方向に動いてくれれば、安心する。

反対に動けば、不安になる。

そして、含み損が大きくなるほど、早く何とかしたいという気持ちが強くなる。

そんな経験は、私だけではないのではないでしょうか。

今回の私も、ショートが逆行したことで、当初のシナリオに対する疑いが生まれたのかもしれません。

本来なら、事前に決めた条件に従って、ポジションを保有するのか、決済するのかを判断すればよかったはずです。

ところが、私はチャートを見直し、別のエントリー機会を探してしまいました。

その結果、当初の計画にはなかった行動を取ることになったのです。

損失を受け入れる代わりに、相殺しようとしてしまう

もう一つ、気をつけたいのが「相殺したい」という気持ちです。

損切りをすれば、その時点で損失が確定します。

しかし、反対方向のポジションを持てば、うまくいけば損失を補えるかもしれません。

もちろん、両建てそのものが、すべて悪いというわけではありません。

あらかじめ定義された戦略として両建てを行う場合と、含み損への不安から、その場しのぎで反対方向のポジションを持つ場合とでは、意味が違います。

今回の私は、最初から両建てを計画していたわけではありませんでした。

ショートが逆行した後、損失を相殺したいという目的でロングを追加しました。

ここに、今回の問題があったのだと思います。

相場が思いどおりに動かないとき、私たちは、当初の判断を受け入れることよりも、今抱えている不安を解消することを優先してしまう場合があります。

そして、そのために新しいポジションを持つ。

これを繰り返してしまえば、いつの間にか、自分で決めたルールとは違うトレードをするようになってしまうかもしれません。

3.本当に怖いのは、ルール違反で負けることだけではない

ここからが、今回の経験で私が最も考えさせられた部分です。

もし、今回の両建てで損失が膨らんでいたら、私はどう考えたでしょうか。

おそらく、

「余計なことをしてしまった」

「最初に決めたルールに従えばよかった」

と反省したと思います。

しかし、実際には利益が残りました。

すると、どうでしょう。

「ロングを追加したおかげで助かった」

「このやり方なら、逆行しても対応できるのではないか」

そんな考えが、心のどこかに生まれてしまう可能性があります。

ここが、怖いところだと思うのです。

うまくいった経験が、悪い習慣を強化してしまう

私たちは、結果がよかった行動を、正しい行動だったと考えがちです。

しかし、FXでは、一度利益が出たからといって、その判断に優位性があるとは限りません。

たまたま相場が都合よく動いてくれただけかもしれない。

今回は相殺できたけれど、次回はできないかもしれない。

それなのに、一度成功してしまうと、その行動を繰り返したくなることがあります。

例えば、こんな流れです。

  1. ルールに従ってエントリーする。
  2. 予想と違う値動きが発生する。
  3. 不安になり、ルールにない行動を取る。
  4. たまたま利益が残る。
  5. 「今回のやり方も悪くない」と感じる。
  6. 次回も同じような場面で、ルールにない行動を取ってしまう。

この流れが怖いのは、最初の数回は本当にうまくいってしまう可能性があることです。

だからこそ、自分では問題に気づきにくい。

むしろ、経験を積んだことで臨機応変に対応できるようになった、と考えてしまうことさえあるかもしれません。

もちろん、相場に応じた柔軟な判断が必要な場面もあるでしょう。

しかし、事前に検証していない行動を、たった一度の成功を理由に正当化するのは危険です。

一度の成功は、その行動に優位性があることの証明にはなりません。

このことは、忘れないようにしたいと思います。

4.勝ったトレードでも、反省しなければならないことがある

トレードの振り返りというと、負けたときに行うものだと思われがちです。

もちろん、負けたトレードから学ぶことはたくさんあります。

しかし、今回の経験から、私は勝ったトレードこそ、慎重に振り返る必要があると感じました。

なぜなら、損失が出たトレードなら、問題点に気づきやすいからです。

一方、利益が出ていると、判断の過程に問題があったとしても、見過ごしてしまうことがあります。

そこで私は、トレードを振り返る際に、損益と行動の評価を分けて考えることが大切だと思っています。

例えば、次のように整理できます。

利益が出た損失が出た
ルールを守ったよい実践受け入れるべき負け
ルールを破った再発防止が必要再発防止が必要

もちろん、ルールを守ったからといって、毎回正しい判断だったと断定できるわけではありません。

ルールそのものに問題がある可能性もあります。

ただし、それは検証を重ねて判断するべきことです。

ルールを守った一度の負けを理由に、すぐに手法を変更する必要はありません。

同じように、ルールを破った一度の勝ちを理由に、その行動を新しいルールに採用する必要もありません。

大切なのは、結果だけで判断せず、そのトレードが自分の決めた手順に従っていたかどうかを確認することだと思います。

5.ルール違反で勝ってしまったとき、私ならこうする

では、実際にルールを破って利益が出てしまった場合、どうすればよいのでしょうか。

私なら、次の3つを実践します。

① 利益が出たことと、行動が正しかったことを切り離す

まず、今回の利益を否定する必要はありません。

利益が出たこと自体は事実です。

しかし、それと同時に、ルールにない行動を取ったことも事実です。

この2つを混同しないようにします。

「利益が出たからよかった」で終わらせず、

「利益は出た。しかし、今回の行動を繰り返す根拠はない」

と整理する。

これだけでも、次回の判断は変わってくるのではないでしょうか。

② 次回から守る行動を、一つだけ決める

反省するとき、あれもこれも改善しようとすると、かえって行動が複雑になってしまうことがあります。

今回の私なら、改善することは一つです。

相殺したいという理由で、新しいポジションを持たない。

エントリー後に逆方向のシグナルが見えても、それだけを理由に追加エントリーしない。

決済や反転が必要なら、事前に定めた条件に従って判断する。

これを、次回から守るべき行動として明文化します。

新しいインジケーターを探す必要も、手法を変更する必要もありません。

まずは、今回崩れてしまった行動を修正することに集中したいと思います。

③ 次のトレードでは、利益よりもルール遵守を評価する

次のトレードで利益が出るかどうかは、相場次第です。

自分で完全にコントロールすることはできません。

しかし、決めたルールに従って行動することは、少しずつ改善していけるはずです。

だからこそ、次のトレードでは、利益が出たかどうかだけでなく、ルールを守れたかどうかを確認します。

たとえ損切りになったとしても、ルールどおりの行動ができたなら、それを無駄なトレードだったと考える必要はありません。

反対に、利益が出たとしても、ルールを破っていたなら、改善すべき点が残っています。

そうやって、少しずつ自分の行動を整えていく。

私は、それが長く相場と向き合うために必要なことだと思っています。

6.手法を変える前に、まず自分の行動を見直してみる

FXで思うような結果が出ないとき、私たちは、つい手法そのものに問題があるのではないかと考えてしまいます。

もっと勝率の高い手法があるのではないか。

別のインジケーターを使えば、もっと精度が上がるのではないか。

そう考えて、次々と新しい方法を探してしまう。

もちろん、手法の検証は必要です。

しかし、もし自分で決めたルールを守り切れていないのなら、先に見直すべきことがあるのかもしれません。

どれほど優位性のある手法でも、毎回その場の感情で判断を変えてしまえば、本来期待できる結果から遠ざかってしまう可能性があります。

逆にいえば、手法を変えなくても、行動を整えることで改善できる部分があるかもしれません。

私自身、今回のトレードを振り返り、改めてそのことを考えさせられました。

もし今、トレードが安定しないと感じているなら、まずは最近の取引を振り返ってみてはいかがでしょうか。

負けたトレードだけでなく、利益が出たトレードも見直してみる。

そして、こんな質問を自分に投げかけてみるのです。

「このトレードは、事前に決めたルールに従っていたのだろうか?」

「もし同じ状況が10回起きたとしても、同じ行動を取るだろうか?」

「今回の利益は、自分の手法によるものなのか。それとも、たまたま相場が都合よく動いてくれただけなのだろうか?」

すぐに答えが出なくても構いません。

大切なのは、結果だけを見て自分の行動を評価しないことです。

トレードを一つずつ振り返ることで、自分がどんな場面でルールを崩しやすいのか、少しずつ見えてくるかもしれません。

7.勝てるようになりかけたときこそ、気をつけたいこと

FXを始めたばかりの頃は、手法を覚えることや、チャートの見方を身につけることに意識が向きがちです。

しかし、ある程度経験を積んでくると、別の問題が出てくることがあります。

手法は理解している。

エントリー条件も分かっている。

それなのに、実際のトレードになると、余計なことをしてしまう。

そして、うまくいった経験があるからこそ、その行動をやめられなくなる。

もしかすると、勝てるようになりかけた人ほど、こうした問題に悩まされることがあるのかもしれません。

私自身も、まだまだ試行錯誤の途中です。

今回のトレードで利益が出たからといって、胸を張れるわけではありません。

むしろ、利益が出たにもかかわらず、自分の行動に疑問を感じたことには意味があったと思っています。

もし、あのトレードを単に「うまく相殺できた」と考えて終わらせていたら、今回の問題には気づけなかったかもしれません。

だからこそ、今回の経験を忘れず、次のトレードに生かしていきたいと思います。

FXでは、毎回勝つことはできません。

しかし、自分で決めたルールを守ることは、意識と仕組みづくりによって改善していけるはずです。

一度の勝ち負けに振り回されるのではなく、長い目で見て、自分の行動を整えていく。

私も、その積み重ねを大切にしていきたいと思います。

もしあなたも、ルールを破ったのに勝ってしまった経験があるなら、ぜひ一度、そのトレードを振り返ってみてください。

その利益を喜ぶこと自体は、悪いことではありません。

ただ、その成功体験を次のトレードでも繰り返すべきかどうかは、別の問題です。

今回勝てたことと、次回も同じ行動を取るべきことは、必ずしも同じではない。

このことを忘れずに、これからも一緒に、一歩ずつ前に進んでいきましょう。


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私の失敗や様々な経験をもとにした話ではありますが、あなたのトレードメンタルの強化にお役立ていただければ幸いです。

本日も、お読みいただき有難うございました。

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苦節10年、ようやく勝てるようになった兼業FXトレーダー。家庭の事情がきっかけで様々な情報商材に飛びつき、まったく稼げないばかりか、教材費を中心に総額250万円ほどの損失をこうむる。2年ほど前から勝てるようになり、失ったお金の回収にようやくめどが立ってきたところ。派手な生活は望んでいませんが、持病を抱えているので、FXで稼いだお金で、欲しい健康食品を常に取り入れるなどして、薬に頼りすぎない体づくりに努めています。それでもお金に余裕がある時などは、趣味である将棋用品にお金をかけてみたりってことも…。ほぼ休みなしで駆け抜けた期間が長いので、これからはちょっとした国内旅行や、動物の飼育、友人や家族とおいしいものを食べに行くなどして、心豊かに人生を送れればと思っています。そのために、これからも地道にトレードを積み重ねていきます。

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