「もう少しでいけそうだったのに」
この感覚、経験がある人も多いかもしれません。
勝てなかった頃とは違う。
ちゃんと狙いがあって、ちゃんと利益も出ている。
月単位で見ても、プラスに届きそうな手応えもある。
それなのに、ある日を境に、すべてが崩れる。
——私がそうでした。
少し勝てるようになった頃、
私はスキャルピングにピラミッディング的な要素を組み合わせた手法で、たまたま噛み合った時期がありました。
連勝が続きました。
資金も一気に増えました。
正直に言えば、そのときはもう「分かった気」になっていました。
ここで入れればいい。
こうなれば伸ばせばいい。
そんな感覚が、手に入った気がしていたんです。
でも、その代償はあまりにも大きかった。
ある日、いつも通りの流れで入ったポジションが逆行しました。
本来なら切る場面。
でも、増し玉を入れれば戻る気がした。
それまで勝ってきた「成功体験」が、判断を歪めました。
気づいたときには、資金の3/4が消えていました。
呆然としました。
椅子から立ち上がろうとしても、体に力が入らない。
あの感覚は、今でもはっきり覚えています。
「なんで切れなかったんだろう」
「なんであそこで増やしたんだろう」
頭の中で何度も繰り返しながら、
その日はほとんど眠れませんでした。
もし、あの時に戻れたら。
たぶん、同じような経験をしたことがある人なら、
この感覚は少し伝わるかもしれません。
ここからしばらく、私は迷走しました。
手法を変えたり、EAを試したり。
「感情を排除したい」という理由で、自動売買に寄せたこともあります。
でも、どこかで分かっていました。
どんなロジックでも、合わない日は必ずある。
万能なものは存在しない。
むしろ問題は、そこじゃなかった。
“自分の感情がぶれる構造になっていること”
これが一番の問題でした。
どんなに優れた手法でも、
・チャンスが頻繁に来る
・判断の余地が多い
・伸ばすかどうかを都度考える
こういった要素がある限り、
人はどうしても欲や恐怖に揺さぶられます。
私の場合、それが「増し玉癖」という形で出ました。
だから、考え方を変えました。
「どうすれば勝てるか」ではなく、
「どうすれば感情がぶれないか」
そこから逆算することにしたんです。
行き着いた一つの答えが、
・レンジとトレンドを分けて考える
・役割を絞る
・一点に集中する
というシンプルな構造でした。
相場の多くはレンジだと言われています。
ならば、レンジ専用のロジックを持つ。
トレンドはトレンドで別に考える。
そして、私は裁量を軸に置くことを選びました。
その中で、レンジを担当する手法として使っているのが、いわゆる「火花」と呼ばれるロジックです。
最初に見たときの感想は、正直シンプルでした。
「うわ、分かりやすい」
インジケーターを重ねなくても、
チャートだけで判断できる。
キリのいい価格帯で、
一気に動いた“あの瞬間”だけを狙う。
それだけです。
でも、この「それだけ」が、思った以上に効きました。
チャンスが来る場所が、あらかじめ見えている。
だから、無駄にチャートを見続けなくていい。
そして、形が出るまで待つしかない。
結果として、
・ポジポジしなくなる
・無駄なエントリーが減る
・リベンジトレードが起きにくい
こういった変化が、自然と起きました。
何より大きかったのは、
「伸ばすかどうか」で悩まなくなったことです。
トレンドフォローのように、
利益を最大化しようとすると、どうしても欲が入り込みます。
でも、この手法は違う。
“一気に動いたところの実だけを取る”
だから、判断がブレにくい。
もちろん、完璧ではありません。
・一日に何度もチャンスが欲しい人には向かない
・最初は「強いローソク足」の感覚が掴みにくい
・ヒゲだけ見て判断するとズレやすい
こういった壁は、確かにあります。
でも逆に言えば、
そこさえ乗り越えれば、判断はかなりシンプルになります。
ここまで読んでくれたあなたなら、
もしかすると気づいているかもしれません。
これは単なる手法の話ではなくて、
「どこで戦うか」
「どこを捨てるか」
という話なんです。
私があのとき崩れたのは、
全部を取りにいこうとしたからでした。
でも今は違います。
決めた場所だけを見る。
決めた形だけを待つ。
それだけです。
そして、もう一つ。
これは少し大げさに聞こえるかもしれませんが、
こういう動きを見つけられるようになると、
「逆を突かれて苦しくなっている側」が、なんとなく見えてきます。
一気に走ったあの瞬間。
あそこには、
捕まった側の焦りや損切りが詰まっている。
この視点は、
実は特定のロジックだけのものではありません。
どんな手法であっても、
最終的に問われるのは、
“どこで優位性が生まれているか”
そこを見抜く力です。
もし今、
・少し勝てるようになったのに安定しない
・感情に振り回されてしまう
・何を信じていいか分からなくなっている
そんな状態にいるなら、
一度、「手法」ではなく「構造」から見直してみるのも、ひとつの選択肢かもしれません。
私自身、まだ道の途中です。
ただ少なくとも、
あのときのように一瞬で崩れることは、かなり減りました。
もし、ここまでの話に少しでも引っかかるものがあったなら、
この考え方を、もう少し具体的に落とし込んだものがあります。
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派手さはないかもしれません。
でも、“感情がぶれない構造”を作るという意味では、ひとつのヒントになるかもしれません。
焦らなくて大丈夫です。
遠回りに見えても、
こういう地味な積み重ねの先にしか、安定はなかったりします。
少しだけ先を歩いている立場として、
そのことは、身をもって感じています。
本日も、お読みいただき、ありがとうございました。


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