勝率の高い手法でも勝てない理由とは?

本質をとらえる
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苦節10年、ようやく勝てるようになった兼業FXトレーダー。家庭の事情がきっかけで様々な情報商材に飛びつき、まったく稼げないばかりか、教材費を中心に総額250万円ほどの損失をこうむる。2年ほど前から勝てるようになり、失ったお金の回収にようやくめどが立ってきたところ。派手な生活は望んでいませんが、持病を抱えているので、FXで稼いだお金で、欲しい健康食品を常に取り入れるなどして、薬に頼りすぎない体づくりに努めています。それでもお金に余裕がある時などは、趣味である将棋用品にお金をかけてみたりってことも…。ほぼ休みなしで駆け抜けた期間が長いので、これからはちょっとした国内旅行や、動物の飼育、友人や家族とおいしいものを食べに行くなどして、心豊かに人生を送れればと思っています。そのために、これからも地道にトレードを積み重ねていきます。

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「勝率80%の手法なら、さすがに勝てるだろう」

「もっと勝率の高いFX手法を使えば、今度こそ勝てるかもしれない」

以前の私は、本気でそう思っていました。

FXで勝てない。

負ける。

自信がなくなる。

すると、また新しい手法を探す。

YouTubeを見て、ブログを読み、SNSを眺め、教材を探す。

そして、

「今度こそ……」

と新しい手法を試す。

ところが、しばらくするとまた負ける。

すると、

「やっぱりこの手法もダメなのか」

と思って、また別の手法を探す。

私は、この繰り返しをかなり長い間やっていました。

高勝率をうたう手法やサインツールにも手を出しました。

それでも、勝てませんでした。

今振り返ると、問題は単純な「手法の良し悪し」だけではなかったと思っています。

勝率の高い手法を持っていることと、その手法で自分が勝てることは、同じではなかった。

今日は、そんな遠回りをしてきた私自身の経験から、

なぜ勝率の高いFX手法でも勝てないのか。

そして、

手法を変え続ける前に、何を見直したらいいのか。

について書いてみたいと思います。


「勝率80%」なら勝てると思っていた

FXを始めた頃の私は、とにかく「勝てる手法」を探していました。

ネットやYouTubeを見れば、

「勝率80%」

「高勝率」

「誰でも再現可能」

「これだけで勝てる」

そんな魅力的な言葉が目に入ってきます。

負けている側からすると、どうしても惹かれてしまいます。

「自分が勝てないのは、まだ本当に良い手法に出会っていないからなのではないか」

そう考えてしまうんですよね。

私もそうでした。

高額な有料手法を購入したこともあります。

10万円近くするサインツールを購入したこともありました。

ところが、買ったからといって、急に勝てるようにはなりませんでした。

むしろ、サインが出れば出るほど、

「これは入るべきなのか?」

「本当にこのサインを信じていいのか?」

と迷うことすらありました。

今なら分かります。

手法を手に入れたことと、その手法を使いこなせることは別の話だったのです。


なぜ、勝率の高い手法でも勝てないのか

ここは、私が長い時間をかけて理解した部分です。

たとえば、ある手法の検証結果が非常に良かったとします。

それだけを見ると、

「この手法なら勝てる」

と思いたくなります。

でも、実際のトレードでは、

  • どんな相場で使うのか
  • どんな場面を見送るのか
  • どこでエントリーするのか
  • 損切りをどう置くのか
  • 利益が乗ったときにどうするのか
  • 連敗したときにどうするのか
  • ルール外の場面で我慢できるのか

といったことが関係してきます。

つまり、

手法そのものだけでは、トレードは完結しません。

同じ手法を渡されても、使う人によって結果が変わることがあります。

これは、手法が「嘘」だからとは限りません。

むしろ、

その手法が想定している使い方を、自分が再現できているか。

ここを考える必要があるのだと思います。


「手法が悪い」のか「使い方が悪い」のか

私は以前、負けるとすぐに手法を疑っていました。

「このエントリー条件が悪いんじゃないか」

「この時間足がダメなんじゃないか」

「このインジケーターでは勝てないんじゃないか」

そして、また新しいものを探す。

でも、今なら一度立ち止まります。

たとえば、

ルール通りにエントリーして損切りになった

のであれば、それは手法を検証するための一つのデータです。

ところが、

ルールを無視して入った。

本来待つべきところで入った。

損切りを途中で動かした。

負けたからロットを上げた。

というトレードまで、

「この手法は勝てない」

というデータにしてしまったらどうでしょう。

それでは、手法そのものの実力を判断できません。

ここを分けて考えるようになってから、私の「手法を見る目」はかなり変わりました。


手法を変える前に、自分に聞きたい3つのこと

もし今、

「この手法はダメなのかな」

「別の手法に変えようかな」

と思っているなら、私は一度だけ、次の3つを確認してみることをおすすめします。

①その手法を自分の言葉で説明できるか

「この形になったら入ります」

だけではなく、

  • なぜそこに入るのか
  • どんな相場を狙っているのか
  • どんな相場では使わないのか
  • 損切りはどこなのか
  • 利益をどう扱うのか

まで、自分の言葉で説明できるでしょうか。

もし説明できない部分があるなら、手法を捨てる前に、まだ理解を深める余地があるかもしれません。


②十分に検証したのか

「10回やって負けた」

「今月マイナスだった」

それだけで手法の良し悪しを決めてしまうのは、少し早いかもしれません。

もちろん、必要な検証期間や回数は手法によって違います。

だから、

「○回検証すれば絶対に大丈夫」

という数字を決めたいわけではありません。

大切なのは、

「自分は今回の検証で何を確かめたいのか」

を決めておくことだと思います。

私自身、検証をやりすぎて疲れた時期があります。

検証するほど安心できると思っていたのに、逆に疑問が増えていく。

「この条件を加えたら?」

「時間足を変えたら?」

「このインジケーターも入れたら?」

そうして、どんどん複雑になっていきました。

そんな経験から、今は**「ワンテーマ・ワンアンサー」**を意識しています。

一回の検証で、一つの疑問に答える。

それくらいシンプルに考えた方が、私は続けやすくなりました。

検証疲れについては、こちらの記事でも詳しく書いています。

FXの検証に疲れたら|検証沼から抜け出す「ワンテーマ・ワンアンサー」
FXの検証を繰り返して疲れていませんか?手法を複雑にし、検証沼から抜け出せなかった私が、「ワンテーマ・ワンアンサー」に変えて気づいたことを実体験からお話しします。

③その負けを、本当に手法のせいにしていいのか

これが一番重要かもしれません。

たとえば、ルール通りに入って損切りになった。

これは、手法にとって必要な「負けのデータ」です。

一方で、

「なんとなく上がりそうだったから入った」

「暇だったから入った」

「取り返したかったから入った」

「損切りを動かした」

というトレードまで手法の成績に含めてしまう。

これでは、手法の評価がめちゃくちゃになってしまいます。

私も昔は、そこが分かっていませんでした。


勝率を上げれば、すべて解決するわけではなかった

ここで、もう一つ大切なことがあります。

FXでは、

勝率が高ければ高いほど良い

と考えてしまいがちです。

私も以前はそうでした。

しかし、勝率だけを見ていると、

「もっと勝率の高い手法」

を永遠に探すことになってしまいます。

勝率が高くても、損失が大きければ資金を減らすことはあります。

反対に、すべてのトレードで勝つ必要もありません。

だから私は、いつからか、

「何%勝てる手法なのか」

だけではなく、

「自分がそのルールを繰り返し実行できるのか」

を見るようになりました。

これは、私にとって大きな変化でした。


手法より先に「環境」を見るようになった

もう一つ、私が大きく変わったのが環境認識です。

以前は、

「手法の条件が出た!」

となると、それだけで入りたくなっていました。

でも、同じような形に見えても、そのときの相場の流れによって意味が変わることがあります。

今では、

「この形が出たから入る」

だけではなく、

「そもそも今、どんな相場の中にいるのか」

を考えるようになりました。

どの時間足を見るのか。

どんな流れの中にいるのか。

その方向に伸びる余地があるのか。

反対側に強い抵抗がないか。

自分が使っている手法が機能しやすい状況なのか。

こうした土台を見たうえで、最後に手法を使う。

私自身は、その順番の方がしっくりくるようになりました。

以前の私は「手法が相場を判断してくれる」と考えていた。

今は、

「自分が相場を見たうえで、手法を使う」

という感覚です。

環境認識ができていなかった頃の話については、こちらにまとめています。

FXで環境認識ができていなかった頃の話
FXで勝てない原因は手法ではなく環境認識かもしれません。環境認識が苦手で手法を渡り歩いた過去を振り返り、勝ちきれない時期に見落としていた大切なことをお話しします。

手法は「探し続けるもの」ではなく、育てていくもの

ここまで読んで、

「じゃあ、手法なんて何でもいいの?」

と思われるかもしれません。

もちろん、そうではありません。

自分の生活スタイルに合っているか。

検証できるか。

ルールが明確か。

自分が繰り返せるか。

こうした点から、自分に合う手法を選ぶことは大切です。

ただ、私が以前やってしまっていたのは、

「選ぶ」ではなく「探し続ける」こと

でした。

この二つは似ていますが、まったく違います。

一つの手法を選ぶ。

↓

検証する。

↓

実戦で使う。

↓

自分の苦手な場面を知る。

↓

得意な場面を知る。

↓

自分の性格や生活に合わせて使い方を整理する。

↓

また使う。

こうして初めて、その手法についての自分自身のデータが蓄積されていきます。

私は、以前これを飛ばしていました。

少し負ける。

↓

不安になる。

↓

手法を疑う。

↓

新しい手法を探す。

↓

また一から検証する。

これでは、いつまで経っても自分の経験値が積み上がりません。


「手法探し」が止まらなくなったら、少し注意したい

もしあなたが今、

「もっと良い手法があるはず」

「もっと勝率の高い手法を探したい」

「この手法では勝てない気がする」

という気持ちから、何度も検索しているのなら。

それを責める必要はないと思います。

私自身がそうだったからです。

ただ、一つだけ考えてみてほしい。

本当に「良い手法」を探しているのでしょうか。

それとも、

「今の自分のやり方で大丈夫だ」と安心したくて、手法を探しているのでしょうか。

この二つは、かなり違います。

私の場合は、後者だった時期が長かったように思います。

そして、不安を埋めるための手法探しには終わりがありません。

一つ見つければ、

「もっと良いものがあるかもしれない」

と思う。

少し負ければ、

「やっぱり違った」

と思う。

そしてまた検索する。

この「手法迷子」のループについては、最近あらためて一本の記事にまとめました。

もし今まさに手法探しが止まらないなら、こちらの方が直接的に参考になると思います。

FXで勝てない人ほど「手法探し」を繰り返す理由
FXで勝てないと新しい手法を探してしまう理由を、手法迷子・情報収集・検証・教材選びの視点から解説。一つの手法を深め、自分のトレード軸を作るための考え方を紹介します。

私がようやく分かったこと

私はこれまで、

「勝てる手法を見つけること」

がゴールだと思っていました。

でも、今は少し違います。

もちろん、手法選びは大切です。

でも、本当に必要だったのは、

選んだ手法を、自分がどう使うか。

そして、

その手法を通して、自分自身が何を学ぶか。

ということだったのだと思います。

勝率の高い手法を持っていても、

ルールを守れない。

環境を見ない。

損切りを受け入れられない。

負けるとロットを上げる。

待てずにエントリーする。

これでは、手法の力を十分に引き出せません。

逆に言えば、

「今の自分に足りないものは、もっと新しい手法なのだろうか?」

と、一度立ち止まって考える価値はあると思います。


では、勝てる手法とは何なのか

私自身、まだ「これが唯一の正解です」と言えるほど偉くはありません。

ただ、長く遠回りしてきたからこそ、今ならこう考えます。

勝てる手法とは、勝率が一番高い手法ではなく、自分が理解し、検証し、繰り返し実行できる手法なのではないか。

少なくとも私にとっては、そうでした。

派手な勝率。

爆益。

「誰でも勝てる」という言葉。

昔は、そういうものに惹かれていました。

でも今は、

「これなら自分は淡々と続けられるか」

の方が気になります。

そして、もし負けたとしても、

「なぜ負けたのか」

を自分で振り返れる。

それなら、次の一手を考えることができます。

手法を変えてしまえば、また最初からです。


最後に──手法を変える前に、自分を疑いすぎないでほしい

もし今、

「勝率の高い手法を使っているのに勝てない」

「いろんな手法を試したけど、どれも勝てない」

「自分には才能がないのかもしれない」

と思っているなら。

少なくとも、昔の私はその状態でした。

だから、

「もっと勉強しろ」

「もっと検証しろ」

と簡単には言えません。

むしろ一度、

「私は、本当に手法を使えているだろうか?」

と振り返ってみてほしいのです。

手法そのものを疑う前に、

  • ルール通りに使えているか
  • どんな相場を狙う手法なのか理解しているか
  • 十分に検証したか
  • 環境認識をしているか
  • 自分に合った時間軸なのか
  • 負けた理由を正しく分類しているか
  • 一つの手法を深める時間を取ったか

このあたりを一つずつ確認してみる。

それだけでも、見えてくるものがあるかもしれません。

私自身、手法を何度も変えた末に、ようやく分かりました。

勝てないからといって、必ずしも「もっと良い手法」が必要なわけではなかった。

足りなかったのは、新しい答えではなく、

今持っているものを、自分の中に落とし込む時間だったのかもしれません。

そして、私が長い遠回りの末に、ようやく「崩れなくなった」過程については、こちらの記事にすべて書いています。

負け続けた私が、“やっと崩れなくなった理由”を全部話します
30万円の教材、サインツール、情報商材…遠回りを繰り返した私が、なぜ“やっと崩れなくなったのか”。FXで勝てない本当の原因と、そこから抜け出した現実的な方法を、実体験ベースで語ります。

もし今、

「もう手法を探し続けるのに疲れた」

「何をやっても勝てない気がする」

というところまで来ているのであれば。

新しい手法を探す前に、一度だけ立ち止まってみてください。

もしかすると、あなたが探しているものは「新しい手法」ではなく、今持っている手法と、自分自身との付き合い方なのかもしれません。

本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

nekomimi_fx

苦節10年、ようやく勝てるようになった兼業FXトレーダー。家庭の事情がきっかけで様々な情報商材に飛びつき、まったく稼げないばかりか、教材費を中心に総額250万円ほどの損失をこうむる。2年ほど前から勝てるようになり、失ったお金の回収にようやくめどが立ってきたところ。派手な生活は望んでいませんが、持病を抱えているので、FXで稼いだお金で、欲しい健康食品を常に取り入れるなどして、薬に頼りすぎない体づくりに努めています。それでもお金に余裕がある時などは、趣味である将棋用品にお金をかけてみたりってことも…。ほぼ休みなしで駆け抜けた期間が長いので、これからはちょっとした国内旅行や、動物の飼育、友人や家族とおいしいものを食べに行くなどして、心豊かに人生を送れればと思っています。そのために、これからも地道にトレードを積み重ねていきます。

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