FXでなかなか勝てない時期が続くと、
「もっと勝率の高い手法があるんじゃないか」
「今の手法より、自分に合うものがあるのでは?」
「このインジケーターを追加したら、もっと精度が上がるかもしれない」
そんなことを考えてしまうことがあります。
私自身、まさにそうでした。
勝てない原因を探して、いろいろな情報を集める。
新しい手法を知れば試してみる。
うまくいかなければ、また別の手法を探す。
今振り返ると、かなり遠回りをしていたと思います。
そんな私がFXを続ける中で、ふと以前の仕事を思い出すことがありました。
私は花屋の仕事をしていた時期が長く、葬祭セレモニーの会場装花にも携わっていました。
そこで身につけた考え方の中に、FXにも通じるものがあるように感じたのです。
それが、
「一度に全部を覚えようとせず、一つずつ身につけていく」
ということでした。
花の仕事で学んだ「一つずつ磨く」という考え方
花の仕事というと、華やかな世界をイメージされるかもしれません。
ですが、実際には細かな技術の積み重ねです。
花の向き。
高さ。
角度。
間隔。
全体のバランス。
一つひとつの技術が組み合わさって、ようやく一つの作品になります。
だからといって、最初から全部を完璧にしようとしても、なかなか身につきません。
まず一つの技術を覚える。
それを繰り返し練習する。
ある程度できるようになったら、次の技術に進む。
そして、以前身につけた技術と新しい技術を組み合わせていく。
そうやって少しずつ、できることが増えていきます。
これは、FXにもかなり似ているのではないかと思っています。
FXでも「全部知りたい」が迷いを生むことがある
FXを始めたばかりの頃は、分からないことだらけです。
チャートの見方。
環境認識。
インジケーター。
エントリー。
損切り。
利確。
資金管理。
そして、手法。
最初のうちは、分からないことを勉強するのは大切だと思います。
私自身も、たくさんのことを調べました。
ところが、ある程度FXを続けてくると、少し事情が変わってきました。
知識は増えている。
いろいろな手法も知っている。
以前よりチャートも見られるようになった。
それなのに、
なぜか判断に迷う。
そんなことが増えていったのです。
「もっと勝てる手法があるのでは?」
「この方法も検証してみよう」
「あの人が使っている考え方も取り入れてみよう」
そうやって、いつの間にか「何かを足すこと」ばかり考えていました。
手法探しを続けていた頃の私
当時の私は、勝てないなら知識が足りないのだと思っていました。
だから、もっと勉強する。
もっと検証する。
もっと良い手法を探す。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただ、ある時から、
「学ぶこと」と「迷うこと」の境目が分からなくなっていた
のだと思います。
新しい情報を知るたびに、
「こっちのほうが良いかもしれない」
と思ってしまう。
すると、今まで検証してきたものが中途半端になってしまいます。
また新しいものを探す。
そして、また迷う。
私が長い間抜け出せなかったのは、この繰り返しでした。
もしあなたも、
「FXで勝てないから新しい手法を探している」
「検証しているのに、また別の手法が気になる」
という状態なら、一度立ち止まって考えてみてもいいのかもしれません。
手法を増やすことではなく、今あるものを一つ深く掘る時期なのではないかと。
そうした段階にいる読者の皆さんには、こちらの記事、参考にしていただけるのではないかと思います。

一つを極めると、見えてくるものが変わる
これは花の仕事をしていた頃にも感じたことです。
最初は、目の前の作業をこなすだけで精いっぱいです。
ところが、同じ技術を何度も繰り返していると、少しずつ見え方が変わってきます。
「ここを少し変えたほうが全体がきれいになる」
「この角度なら、後から組み合わせやすい」
「この部分を整えておけば、次の工程が楽になる」
最初には見えていなかったことが、少しずつ見えるようになってきます。
FXも、これに似ているように思います。
同じ手法。
同じ時間軸。
同じような環境。
同じようなエントリーパターン。
そうしたものを繰り返し見ていると、
「この形なら入りやすい」
「ここは見送ったほうがいい」
「このパターンは、以前も崩れやすかった」
といった、自分なりの感覚が少しずつ育っていきます。
もちろん、感覚だけでトレードすればいいという話ではありません。
ルールや検証を土台にしたうえで、経験が積み重なっていくことで、見えるものが増えてくる。
私はそう感じています。
「守・破・離」はFXにも通じる
日本には「守・破・離」という考え方があります。
最初は教えられた型を守る。
それを繰り返して身につける。
ある程度できるようになったところで、自分なりの工夫を加える。
そして最後には、自分自身の型を作っていく。
私は、FXにも似た部分があると思っています。
最初から自分だけの完璧な手法を作ろうとするのではなく、
まずは一つのルールを理解する。
そのルールを繰り返し検証する。
実際の相場で経験する。
うまくいったケースだけでなく、うまくいかなかったケースも見る。
そうやって少しずつ、自分の理解を深めていく。
その先で、
「自分にはこういう場面が向いている」
「ここは見送ったほうがいい」
という判断ができるようになるのかもしれません。
「もっと良い手法」を探す前に考えたいこと
もちろん、手法を変えることが必要な場合もあると思います。
どうしても自分の生活スタイルに合わない。
検証しても期待できる結果が出ない。
ルールそのものを理解できない。
そういった場合には、見直す必要があります。
ただ、
「負けたから別の手法を探す」
ということを繰り返しているだけなら、一度考え直してみてもいいかもしれません。
もしかすると必要なのは、新しい手法ではなく、
今の手法をもっと深く理解する時間
なのかもしれないからです。
私自身、手法探しを繰り返していた頃は、このことに気づいていませんでした。
新しいものを見つけるたびに、今度こそ変われると思っていました。
でも、結局のところ、自分自身のトレードを深く理解しなければ、手法を変えても同じところで迷ってしまう。
そんなことを何度も経験しました。
今でも「一つを深める」ことを意識しています
現在の私は、昔のように次から次へと新しい手法を探すことは、かなり減りました。
もちろん、相場について新しいことを学ぶことはあります。
ただ、
「新しいものを知る=今までのものを捨てる」
とは考えなくなりました。
まず今の自分に必要なのか。
今のトレードを本当に良くするものなのか。
それとも、単に負けたことから逃げるために、新しいものを探しているだけなのか。
そこを一度考えるようになりました。
この違いは、私にとってかなり大きかったと思います。
「新しいものを探す前に、今の自分に本当に必要なものは何なのか。一度、トレードそのものを整理してみるのも一つの方法だと思います。」
今見えて居る景色の中に、大切な新しいものが含まれていた、なんて気づきもあるかもしれません。
こちらの記事を参考に、一度問い直してみてください。

まとめ|増やす前に、今あるものを深めてみる
FXで勝てないとき、どうしても、
「もっと良い手法を探さなければ」
と考えてしまいます。
私も長い間そうでした。
でも、以前の仕事を振り返ってみると、技術は一つずつ身につけていくものでした。
最初から全部を完璧にしようとするのではなく、
一つ覚える。
繰り返す。
検証する。
失敗する。
修正する。
そして、また繰り返す。
この積み重ねによって、少しずつできることが増えていきます。
FXも、もしかすると同じなのかもしれません。
新しい手法を探すことばかりに目を向けるのではなく、
「今、自分が取り組んでいることを、まだ十分に深められているだろうか」
と、一度自分に問いかけてみる。
それだけでも、トレードとの向き合い方が少し変わるかもしれません。
私自身も、まだまだ勉強の途中です。
だからこそ、これからも一つずつ、焦らず積み重ねていきたいと思っています。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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