FXを続けていると、一度くらいは「もうやめようかな」と思う夜があるのかもしれません。
少なくとも、私はありました。
いや、「やめたい」なんて生ぬるいものではなかったかもしれません。
時間を巻き戻したかった。
数時間前の自分を殴ってでも止めたかった。
そんな夜でした。
その日のトレードは、それまでの自分なら絶対にやらなかったことをしてしまいました。
普段はルールを守っていました。
派手な利益ではないけれど、コツコツと利益を積み重ね、「FXは地味な作業なんだ」と少しずつ受け入れられるようになってきた頃でした。
だからこそ、油断したのだと思います。
チャートを見ていて、「これは鉄板だ」と感じる形ができました。
何度も勝ってきたパターン。
自分の得意な形。
「ここなら伸びる。」
そんな確信にも似た気持ちが生まれました。
そして、その確信が少しずつ姿を変えます。
「もっとロットを入れてもいいんじゃないか。」
「ここでピラミッディングすれば、一気に取り返せる。」
その瞬間、私はトレーダーではなく、ただのギャンブラーになっていました。
FXで勝てない理由を探していた頃の私は、「手法」が原因だと思っていました。
インジケーターが悪い。
環境認識が足りない。
エントリーの精度が低い。
そう思って、毎日のように情報収集をしていました。
でも、この日の私は違いました。
手法は変えていません。
環境認識もできていました。
ルールも知っていました。
それなのに負けました。
しかも、今まで地道に積み上げてきた利益どころか、所持金の4分の3を、一度の判断で失いました。
画面を閉じても、頭の中では何度もチャートが再生されます。
「あそこで増やさなければ。」
「あの一本を待てば。」
「あのエントリーだけ我慢していれば。」
そんな「もしも」が、延々と頭の中を回り続けるんです。
もちろん、現実は何も変わりません。
口座残高だけが、現実を突きつけてきます。
情けなかったです。
腹も立ちました。
誰かのせいではありません。
全部、自分で決めたことです。
だから余計につらい。
FXで大損した人の体験談を読むと、「資金管理が大切です」と書かれていることがあります。
もちろん、それは間違っていません。
でも、あの夜の私には、その言葉はまったく届きませんでした。
そんなことは知っている。
知っているのにできなかった。
だから苦しいんです。
「資金管理ができない自分」
「ルールを守れなかった自分」
「欲に負けた自分」
その全部が嫌になっていました。
FXをやめたい。
チャートなんて二度と見たくない。
本気でそう思いました。
でも、不思議なことがあります。
「FXをやめたい」と思っているのに、眠れない。
パソコンを閉じても、またチャートを開いてしまう。
口座残高を何度も確認してしまう。
失った金額ばかり計算してしまう。
きっと、お金を失ったこと以上に苦しかったのは、「自分への信頼」を失ったことだったのだと思います。
「もう自分は勝てないんじゃないか。」
「また同じ失敗をするんじゃないか。」
そんな不安ばかりが膨らんでいきました。
でも、今振り返ると、あの夜にはもう一つ、見えていなかったものがありました。
それは、「一回の失敗で終わった」のではなく、「一回の失敗から何を持ち帰るか」という視点です。
もちろん、その夜の私にそんな余裕はありませんでした。
「FXなんて向いていない。」
「また同じことを繰り返す。」
そんな言葉ばかりが頭の中を巡っていました。
けれど、時間が経って冷静になった頃、トレード履歴を見返して気づいたことがあります。
資金の4分の3を失った原因は、相場ではありませんでした。
手法でもありませんでした。
たった一度だけ、自分で決めたルールより、自分の「勝てるはず」という感覚を信じてしまったこと。
それだけだったんです。
もし、あの日もいつも通りのロットで、いつも通りのルールだけを守っていたら。
たとえ負けていたとしても、「いつもの一敗」で終わっていました。
でも私は、「今回は特別」という言い訳を自分に許してしまいました。
FXって、こういう「たった一回」が本当に怖い世界なんですよね。
だから私は今でも、「ルールを守ることが大事です」と簡単には言えません。
知っていても守れない日があることを、自分自身が一番よく知っているからです。
だからこそ、「どうすれば守れるようになるのか」を考えるようになりました。
あの夜のことは、今でも忘れられません。
もしあの日、悔しさに任せてFXそのものをやめていたら。
もしあの日、「自分には才能がない」と決めつけていたら。
今こうして、このブログを書いている私はいなかったと思います。
だから、この話だけは、いつか正直に書こうと決めていました。
負け続けていた頃のこと。
何度もルールを破ってしまったこと。
資金を大きく失って、それでも諦めきれなかったこと。
格好悪い話ばかりです。
でも、もし今あなたが、
「もうFXなんてやめたい。」
「自分だけが勝てない。」
「また同じ失敗をしてしまった。」
そんな夜を過ごしているなら、一度だけ読んでほしい記事があります。
私が遠回りしながら少しずつ崩れなくなっていった理由を、良いことも悪いことも隠さず書きました。
きっと、テクニックではなく、「あの頃の自分」に一番伝えたかったことが伝わると思います。
繰り返しになりますが、私は、この失敗で資金の4分の3を失いました。でも今となっては、「あの夜がなければ今の自分はいない」と心から思えています。その理由を、包み隠さずすべて書いた記事です。

FXで勝てない時期というのは、自分を責める時間が長くなりがちです。
「才能がないのかな。」
「センスがないのかな。」
そう考えてしまう気持ちも、よくわかります。
でも、私自身の経験では、勝てなかった原因の多くは「相場」ではなく、「自分との約束を守れなかったこと」にありました。
そして、その約束は、根性だけでは続きませんでした。
少しずつ考え方を変え、環境を整え、失敗の受け止め方を変えていく中で、ようやく以前ほど大きく崩れなくなっていったんです。
だから今もし、FXをやめたいと思うほど苦しい夜を過ごしているなら、その夜だけで自分の未来を決めなくてもいいのかもしれません。
悔しかった夜も、眠れなかった夜も、振り返れば無駄ではありませんでした。
あの日の私がいたからこそ、今の私は「勝つこと」よりも、「崩れないこと」の大切さを少しだけ語れるようになりました。
もしあなたも今、同じような夜を過ごしているなら。
焦らなくて大丈夫です。
また明日、いつものルールを一つ守るところから、一緒に始めていきましょう。
本日も、お読みいただき有難うございました。
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