「ここじゃないのは分かってるのに、入ってしまう」
チャートを見ながら、そんなふうに思ったことはないでしょうか。
エントリーポイントでもない。
優位性があるとも思えない。
むしろ、見送るべき場面だと分かっている。
それでも、なぜか手が動いてしまう。
いわゆる「ポジポジ病」と呼ばれる状態。
自分も、長いあいだここから抜け出せませんでした。
前回の記事で、「メンタルが崩れるのは結果だったのかもしれない」という話を書きました。
感情が弱いから崩れるのではなく、
崩れるような前提のままトレードしていました。
もしその感覚が少しでも残っているなら、
このポジポジ病も、同じ流れの中にあるのかもしれません。
メンタルが崩れるのを防ぐには、自分を知ることが重要なのですが、それに関しては、過去に深掘りした記事があります。もしよろしければご覧くださいね。
当時の自分は、これを「自制心の問題」だと思っていました。
もっと我慢しないといけない。
ルールを守る意識が足りない。
気合いが足りない。
そうやって、自分を押さえつけようとしていました。
でも、正直に言うと、それで良くなったことはほとんどなかった。
むしろ、抑えれば抑えるほど、
どこかで反動のように崩れることが増えていった。
今振り返ると、ポジポジしてしまう背景には、いくつか共通したものがあったように思います。
まずひとつは、「機会損失への怖さ」。
エントリーしなかったことで、
そのあと伸びていくチャートを見ると、
どうしても取り残されたような気持ちになるんですね。
「あのとき入っていれば」
この感覚が積み重なると、
次は少し早めに入ってしまう。
そして、その積み重ねが、
ポジポジにつながっていきました。
もうひとつは、「何もしていない時間への不安」。
特に兼業で、限られた時間の中でチャートを見ていると、
“何もしていない=もったいない”という感覚が出てきます。
せっかく時間を作ったのに、何もせず終わるのか…。
その気持ちが、エントリーを後押ししていきました。
そして、もうひとつ。
これは少し見えにくいけれど、
振り返ると大きかったのが、
「トレードで感情を満たそうとしていたこと」。
心当たりのある方、いませんか?
もし、待つことは悪、と考えることが一度でもあったなら、以下の記事をご覧ください。
あなたのトレードスキルを、数段階引き上げてくれるかもしれません。
勝てば安心する。
ポジションを持てば落ち着く。
何かしていれば、不安をごまかせる。
そういう状態だったからこそ、
“何もしない”という選択が、とても難しかったです。
つまり、ポジポジ病は、
単純な「癖」ではなくて、
・不安
・焦り
・満たされなさ
そういったものが重なって起きていた現象だったのかもしれません。
だからこそ、「やめよう」と思うだけでは、なかなか止まらなかった。
むしろ、「やめなきゃ」と強く思うほど、
頭の中はエントリーのことでいっぱいになる。
これは、今だから少し分かるけれど、
自然な流れだったのかもしれません。
では、どうやって抜けていったのか。
特別な方法があったわけではないです。
ただひとつ変わったのは、
「やらないことに意味を持たせるようになったこと」
それまでは、
エントリーしない=何もしていない
と思っていた。
でも少しずつ、
エントリーしない=ルールを守った
と捉えられるようになっていった。
この変化は小さいようで、
自分にとっては大きかったです。
何もしていない時間が、
「無駄な時間」ではなくなったから。
もちろん、すぐにポジポジしなくなったわけではない。
むしろ、何度も同じことを繰り返してしまいました。
それでも、少しずつ、
「今日は見送れた」という日が増えていきました。
もし今、
やめたいのにやめられない
分かっているのに入ってしまう
そんな状態にいるなら、
それは意志が弱いからではないのかもしれません。
前提や環境が、
そうさせている可能性もある。
ここまで読んでくれたあなたなら、
もう気づいているかもしれないですが、
ポジポジ病も、メンタルの問題も、
実は同じ根っこにつながっているんですね。
もしその“根っこ”の部分を、もう少し整理してみたいと思ったら、
自分がどうやってそこから抜けていったのかを、ひとつにまとめたページがあります。
きれいごとではなく、
遠回りも含めて、そのまま書いています。
もしかすると、今の自分と重なる部分もあるかもしれません。
焦らなくてもいいので、
タイミングが合えば、のぞいてみてください。




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