「こんなにちゃんとやってるのに、なぜか勝てない」
もしあなたがそう感じているなら、その感覚はとても自然なものだと思います。
むしろ、いい加減にやっている人よりも、真面目に向き合っている人ほど、そういう壁にぶつかりやすいのかもしれません。
トレードノートもつけている。
ルールも守ろうとしている。
負けたら原因を考えて、次は改善しようとする。
一見すると、正しい努力に見えますよね。
でも、この「真面目さ」そのものが、少しずつ自分を苦しくしていることがあります。
真面目な人ほどやりがちなのが、「負け=何かが間違っている」という捉え方です。
負けたら、どこかにミスがあったはずだ。
ルールが甘かったのかもしれない。
エントリーが早すぎたのかもしれない。
もっと精度の高い手法があるのではないか。
こうして改善を重ねていく。
そして気づけば、手法は少しずつ変わり、インジケーターは増え、判断基準は複雑になっていく。
でも、なぜか勝てない。
むしろ、前より迷っている。
そんな感覚になったことはないでしょうか。
ここで一つ、少しだけ視点を変えてみたいんです。
そもそもトレードって、「負けることを含んだゲーム」なんですよね。
どんなに優れた手法でも、勝率は100%にはなりません。
むしろ、負けることを前提にした上で、トータルで利益を残す世界です。
それなのに、「負け=改善すべきミス」と捉え続けるとどうなるか。
本来は必要な“経費としての負け”まで排除しようとしてしまう。
その結果、ルールはどんどん歪んでいきます。
負けを減らそうとして、エントリーが減る。
厳しくしすぎて、チャンスまで見送る。
そのくせ、たまに入ると迷いが残っているからブレる。
これ、真面目な人ほど陥りやすいループです。
この、一見よさげな行為に見える改善の「罠」に関して、以前深掘りした記事があります。ご興味のある方はご覧ください。
もう一つ、真面目さゆえの落とし穴があります。
それは、「もっと良いものがあるはず」という思考です。
今の手法が完璧じゃないなら、もっと良い手法があるはず。
このインジがダメなら、別のインジがあるはず。
そうやって探し続けるうちに、気づけば“聖杯探し”に入ってしまう。
※多くのトレーダーが経験する聖杯探しに関しては、こちらに関連記事がございます。もしよろしければご覧ください。
でも実際には、どの手法にも強みと弱みがあります。
完璧なものは、なかなか存在しません。
大事なのは「優れた手法」よりも、「その手法をどう扱うか」だったりします。
ただ、この発想は、真面目な人ほど受け入れにくいんですよね。
なぜなら、「もっと改善できるはず」と思えるから。
その姿勢自体は素晴らしいはずなのに、トレードでは逆に足かせになることがある。
少し皮肉な話です。
じゃあ、どうすればいいのか。
ここで大きく何かを変える必要はないと思っています。
むしろ、「やりすぎていることを少し引く」くらいがちょうどいいかもしれません。
例えば、
・負けたトレードすべてを改善対象にしない
・ルールをいじる頻度を減らす
・インジケーターを増やさないと決める
こんな小さな制限をかけるだけでも、見える景色が変わることがあります。
そしてもう一つ。
「その負け、本当にダメな負けだったか?」と、自分に問いかけてみてほしいんです。
ルール通りにやって負けたなら、それは想定内の出来事かもしれません。
むしろ、正しく負けられた可能性もあります。
ここを区別できるようになると、無駄な改善が減っていきます。
真面目さは、本来すごく大きな武器です。
ただ、その使い方を少しだけ間違えると、
「やればやるほどズレていく」という状態になってしまう。
努力しているのに結果が出ないときって、
能力ではなく、方向がほんの少しズレているだけだったりします。
そのズレに気づけたとき、今までの積み重ねが一気に繋がることもあります。
もしここまで読んで、
「じゃあ、そのズレって具体的に何なんだ?」と感じたなら――
正直、ここから先は少し踏み込んだ話になります。
手法やテクニックではなく、「なぜ同じ行動を繰り返してしまうのか」という、もう一段深い部分の話です。
私自身、ずっと“真面目に改善しているのに勝てない状態”から抜け出せなかったのですが、
ある考え方を知ってから、ようやく噛み合い始めました。
そのあたりを、実体験ベースでまとめたものがあるので、
もし今の状態から一歩抜け出したいなら、この記事、一度だけ目を通してみてください。
もし今、同じようなところで足踏みしている感覚があるなら。
手法でも、テクニックでもなく、「向き合い方」の部分にヒントがあるかもしれません。
これまで積み上げてきたものを無駄にしないためにも、
一度、メンタルや視点の土台から整えてみるのも一つの選択です。
遠回りに見えて、実は一番近道だった、なんてこともありますから。
本日も、お読みいただき有難うございました。



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