今日は、かつて「秒速で億を稼ぐ男」として一世を風靡し、現在は投資家・個人事業主として活動している与沢翼氏の動画や著作に、久しぶりにどっぷりと浸かりました。
最近の彼については、離婚や、タイでの覚せい剤使用の自己告白などもあり、その生きざまに対しては賛否が分かれると思います。
成功と転落、その振れ幅の大きさに、戸惑いを覚える人も少なくないでしょう。
それでも、彼が好調だった時期に語っていた言葉、そして著作ににじむ思考の筋道には、トレーダーとして見過ごせないものがあります。
少なくとも、勝てずに長くくすぶってきた自分にとっては、そうでした。
少しだけ、火が弱くなった感覚
正直に言うと、最近の自分は、以前ほどの必死さが続いていなかったです。
勝てない頃の焦燥感はない。
ただ、「もっと上手くなりたい」「もう一段階先に行きたい」という気持ちが、少しだけ静かになっていたのではないかと…。
子猫を飼い始めたことも関係しているのかもしれない。
生活が満たされると、闘争心はどうしても丸くなる。
だからこそ、昔読んだ与沢氏の本を読み返し、動画で肉声に触れたくなりました。
外に刺激を探しに行ったというより、自分の中のスイッチを入れ直したかった、という感覚に近いですね。
与沢翼は「冷たい合理主義者」ではなかった
改めて感じたのは、与沢氏が感情を切り捨てる人ではない、ということです。
彼は確かに合理主義者。
成功に不要なノイズを排除し、複雑さを嫌い、凡事を徹底する。
ただそれは、感情を無視するという意味ではないです。
むしろ、感情に振り回されないために、徹底的に仕組み化する人だと思います。
司法試験をやめたとき、親に土下座した話
印象的だったのが、司法試験を断念したときの話。
わずか8か月の猛勉強で早稲田に進学し、弁護士を目指していた彼は、
ホリエモンの存在を知ったことをきっかけに、起業家へと進路を切り替える。
その際、彼は両親に土下座して謝ったという。
これまで支えてもらったこと。
期待を裏切るかもしれないこと。
それらをすべて受け止めたうえで、それでも進路を変えると伝えた。
合理主義という言葉から受けるイメージとは違い、
彼は感情から逃げず、向き合ったうえで決断しているんですね。
トレードでも似た場面があります。
長年使ってきた手法を捨てるとき。
時間もお金も注ぎ込んだやり方を手放すとき。
そこには必ず、後ろめたさや怖さがあります。
自己正当化をやめるのは、弱さじゃない
与沢氏は、「過去の意思決定の間違いは、すぐに認めるべきだ」と強調しています。
この言葉は、昔の自分にはきつく聞こえる言葉でした。
でも今は、少し違って聞こえます。
これは「強くなれ」という話ではないです。
これ以上、自分を消耗させるなという警告だと思います。
トレードでの損切りと同じで、
撤退は敗北ではなく、体力を守る行為です。
恥をかける人だけが、軸を持てる
勝てない時期ほど、他人の目が気になる。
・その手法、まだやってるの?
・もっと良いやり方があるらしいよ
そのたびに、手法を変え、時間足を変え、通貨ペアを増やす。
結果、思考はどんどん濁っていく。
与沢氏は、FX投資においても顕著な実績をお持ちですが、
通貨ペアを絞り、思考をクリアにすることを重視していました。
これは、私自身が勝てるようになってから、痛感していることでもあります。
勝てなかった頃の自分は、選択肢が多すぎた
今振り返ると、勝てなかった頃の自分は、
努力しているつもりで、ただ迷っていただけだったといっても過言ではありませんでした。
通貨ペアは20以上。
時間足も日によってバラバラ。
環境認識の軸も定まらない。
これでメンタルが安定するわけがない。
選択肢が多いほど、
毎回、判断にエネルギーを使うからです。
成功しても、生活を変えない人たち
ここで思い出すのが、ウォーレン・バフェットの話。
世界有数の投資家でありながら、
彼はいまも若い頃に購入した家に住み、
生活水準をほとんど変えていないことで知られています。
ジョージ・ソロスも同様で、
結果を出しても、生活を派手に拡張することには慎重。
成功したからこそ、
淡々と同じ生活、同じ判断を続けることの価値を知っているのだと思います。
これはトレードでもまったく同じ。
一度勝てたからといって、
急にロットを上げたり、やり方を変えたりしない。
削ると、トレードは楽になる
手法を絞る。
通貨ペアを絞る。
見る情報を絞る。
これを本気でやり始めてから、
トレードは「我慢大会」ではなくなった。
嫌でなければ、人は続けられる。
続けられれば、検証も改善も自然に進む。
与沢氏の「選択と集中」は、
才能論ではなく、続けられる状態を作る技術だと思います。
もし今、まだ迷っているなら
もし今、
・手法が定まらない
・情報を見すぎて混乱している
・頑張っているのに、手応えがない
そんな状態にいるなら、
一度、増やすのをやめて、削ることを考えてみてほしいと思います。
私自身、その過程で、
時間軸を絞り、環境認識をシンプルにする
という考え方に、ようやく腹落ちしました。
それを体系的に整理するうえで、
自分がメインで使ってきた教材は、
「なぜ絞るのか」「どこまで絞るのか」を考える材料として、かなり役に立ちました。
手法を増やしたい人向けの教材ではありません。
むしろ、これ以上迷いたくない人向けです。
派手さはないですが、
トレード中の思考は、確実に静かになります。
結局のところ、
勝てるようになったきっかけは、
特別な何かを手に入れたことではありませんでした。
やることを減らし、
判断を減らし、
同じことを、同じ形で繰り返せるようにしただけです。
それだけで、結果は少しずつ変わっていきました。
結果的に、トレード中の迷いや感情のブレも、かなり減りました。
もし今、
手法や情報を増やすことに少し疲れていて、
一度、考え方を整理したいと感じているなら、
参考になる部分はあるかもしれません。
無理におすすめするものではありませんが、
気になる方は、内容だけでも一度覗いてみてください。
今日は、休日の大半を与沢翼漬けみたいな感じで過ごしたので、それにお付き合いいただいた形ですが、お読みいただき有難うございました。

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