前回書いた話は、ブックメーカーやバイナリー、競艇といった世界の出来事でした。
ですが、今FXをやっている私は、はっきりと言えます。
本質は、まったく同じです。
扱う対象が、サッカー(ブックメーカーサイトに表示されているもの)だろうが、ローソク足だろうが、問題の根っこは変わりません。
変わるのは「画面に映っているもの」だけ。
人間の心の動きは、驚くほど同じ軌道を描きます。
FXで再現された、あのときの自分
FXを始めたばかりの頃。
私は「分析しているつもり」でした。
環境認識、ライン、インジケーター、時間足。
知識を詰め込むほど、相場が分かっている気がした。
でも、勝ったときに説明できていなかった。
なぜ勝てたのかを、自分の言葉で再現できなかった。
これは、前編で書いた
「業者の配信に従って、たまたま増えた状態」
と、本質的に同じです。
再現性がない勝ちは、人を必ず狂わせます。
・さっきは勝てた
・この形、見たことがある
・今回はいける気がする
そうやって、ルールの外に一歩踏み出す。
そして、気づいたときには、資金だけでなく判断力そのものを失っている。
覚醒は、特別な人だけのものじゃない
ここで、ひとつ大事なことを書きます。
覚醒――
つまり「本質に気づく瞬間」は、
誰にでも、必ず訪れます。
それが、
・大敗北のあとかもしれない
・何度目かの損切りかもしれない
・ふとした日常の出来事かもしれない
タイミングは人それぞれです。
私の場合は、あまりにも手痛い失敗を、
しかも形を変えて何度も繰り返した結果、
ようやく「共通点」に目が向きました。
「これは相場の問題じゃないな」
「手法の優劣でもないな」
「自分の“構え”そのものだな」
この瞬間が、覚醒の入口でした。
FXは、感情を増幅させる装置
FXの怖さは、
人の感情を、何倍にも拡大することです。
・ロットを上げた瞬間の高揚
・含み益が伸びるときの全能感
・逆行した瞬間の焦り
・損切り直前の祈り
これらはすべて、
前回のブログで書いた「全額bet」「取り返そうとする衝動」と同じ回路です。
違うのは、
FXは「理屈が通っているように見える」こと。
チャートがある。
根拠がある。
言語化できる。
だからこそ、
感情による逸脱を、正当化しやすい。
逆説的ですが、パチスロで長期にわたり稼いでいた人がFXに参入して大成功している例をたまに見かけます。それは、根拠を提示したり言語化できない(理屈が通っているようには見えない)けど作業はいたってシンプルという、ある部分ではFXよりふわっとして難しく、かつ運要素に左右されそうな環境下で、自分を律して、コツコツ期待値をとって利益を残せた人にとっては、ずぶの素人が始めるより、FX参入のハードルが低い、ということが影響しているのではないかと思います。
これが、FXでメンタルが壊れる最大の理由です。
メンタルは「強くする」ものじゃない
多くの人が勘違いしています。
・もっと冷静になろう
・感情を抑えよう
・ブレない自分になろう
全部、方向が逆です。
メンタルは、
強くするものではありません。
崩れないように、
最初から「壊れ方」を想定して
設計するものです。
これは、才能でも精神論でもない。
具体的に、何を設計すればいいのか
ここからが、一番大事な部分です。
① 資金管理を「性格前提」で決める
これは一例ですが、理想ではなく、
「自分は調子に乗る人間だ」という前提でロットを決める。
増やすためではなく、
壊れないためのロット。
② エントリー基準を減らす
判断材料が多いほど、人は迷い、都合よく解釈します。
そこから、裁量のブレが生じ、検証値とかけ離れた悪いパフォーマンスとなり、沼にはまることが往々にしてあります。
「これとこれが揃ったら、考える」
それ以上は、見ない。
③ 入らないルールを明文化する
・迷ったら見送る
・違和感があれば触らない
これは精神論ではなく、ルールです。
安定するまでは、エントリーしない形を探す、くらいに構えていていいです。ましてや、パソコンを開いた瞬間、チャンスかも、と思ったときは要注意です。そんなことはないはずだ、と疑ってかからなければ、大手(機関投資家やヘッジファンド)のカモにされます。
そして、そのルールを覆すほどに好条件がそろい、ここで入らなかったらいつ入るんだ、絶対後悔する、そうした明らかに煮詰まった状況となった時がようやくエントリーできる時、それくらいに私は思っています。
④ 勝っても負けても、同じ行動をする
勝った日はロットを上げない。
負けた日は取り返さない。
ワントレードで手仕舞いしたなら結果にかかわらず上出来…
感情が動いたときほど、
行動を固定化する。
短期足になればなるほど、この固定化が難しくなります。ご自身がこの行動の固定化を、かっとなった時やテンションが上がった時など、自分特有の感情の発作が起こった瞬間に守れる自信がなければ、逆算して、行動を固定化できる時間足はどの時間足か、という視点にたって、執行時間足を決めることが、相場に生き残っていくうえで重要だと思います。
時間足は決めたけれど、それでも固定化し続けられる確信がない…そんな方もいるでしょう。そういう時は、以前のブログ「脳を味方につける小ワザ」を参考にしていただければ、うまく自分を制御するヒントが得られると思います。https://fxmentalblog.com/2025/07/18/%e8%84%b3%e3%82%92%e5%91%b3%e6%96%b9%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%91%e3%82%8b%e5%b0%8f%e3%83%af%e3%82%b6/
⑤ 環境認識の役割を誤解しない
環境認識は、
当てにいくためのものではありません。
以前のブログでも述べましたが、「分かること」と「分からないこと」を分け、
見ないものを決める作業です。削るからこそ、見るべきものの輪郭がはっきりします。
覚醒とは、派手なものじゃない
覚醒というと、
何か特別な境地に達するようなイメージがあるかもしれません。
でも実際は、地味です。
・無理に入らなくなる
・負けても騒がなくなる
・勝っても淡々としている
ただ、それだけ。ある日を境に、すべてが劇的に変わった、そんな夢のようなストーリーを体験するトレーダーは、もしかしたらいるのかもしれませんが、私は正直聞いたことがありません。
けれど、一つ言えることが。その状態に入ると、
相場との距離感が、はっきり変わります。
そして、ようやく気づく。
「ああ、今まで、相場のせいにしていたけれど
相場じゃなくて、自分の内面の構造に問題があっただんだな」と。
最後に
もしあなたが今、
・同じ負け方を繰り返している
・負けた後、自己嫌悪が止まらない
・何を変えればいいのか分からない
そう感じているなら。
それは、覚醒の一歩手前です。
失敗からかもしれない。
日常のふとした違和感からかもしれない。
でも、気づきは必ず訪れる。
あとは、
壊れないように、設計し直すだけです。
本日も、お読みいただき有難うございました。
※このブログの伏線となっているのが前回のブログで、私自身が様々な情報商材で直面した、メンタル崩壊の共通法則に関して体系化して説明しました。ご興味ある方は併せてご覧ください。https://fxmentalblog.com/2026/01/03/%e4%b8%80%e5%ba%a6%e5%a3%8a%e3%82%8c%e3%81%9f%e5%bf%83%e3%81%af%e3%80%81%e3%81%aa%e3%81%9c%e5%90%8c%e3%81%98%e5%a0%b4%e6%89%80%e3%81%a7%e4%bd%95%e5%ba%a6%e3%82%82%e5%b4%a9%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%81%ae/
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