たくさんの手法を学ぶより、それらに共通する「値動きの本質」を学ぶ
今日は体調不良で会社を休み、布団の中でぼんやりと過ごしていました。そんな中ふと思い出したのが、数年前、持病の喘息で寝込んでいたある日のこと。あのときの“気づき”が、今の自分のトレードの根幹を形づくるきっかけになったんです。
(noteでも、この時のことには触れたので、加筆修正のうえ投稿しました。悪しからず)
FXで失敗したとき、多くの人は「自分には才能がない」と落ち込みます。かつての私もそうでした。でも実は、失敗こそが本当のスタートライン。うまくいかなかった理由に向き合い、そこから何を学ぶかで未来が変わります。
トレード成績が上向き始めたのは、派手なテクニックや新しい手法を追いかけた結果ではありませんでした。きっかけは、喘息でダウンし、寝込んでいたとき。暇つぶしのような気持ちで、紙に印刷した過去チャートを色鉛筆でなぞりながら、ローソク足に丸をつけていた時間が、私にとって大きな転機になったのです。
それまでに検証ソフトも使い込み、聖杯探しをやめ、決まった手法で淡々とトレードしていたつもりでした。でも、どこか「覚醒」には至っていない。勝てたと思ったら連敗して月次ではマイナス…そんなくすぶる自分が嫌になっていた頃でもありました。
軸にしていた手法の結果チャートだけでなく、検証で印刷したものや、ずっと以前に使っていた全然関係ないサインツールでの取引も含め、約200枚のチャートを一週間ほどかけてなぞっていたある日、ふと、転換初動となる波形が“浮き出て”見える感覚がありました。買い手と売り手の心理がぶつかり、優位性が切り替わる「その瞬間」が、チャート上で手に取るように見えてきたんです。
作業中、私は意識的に「売り手」や「買い手」になりきっていました。下げダウをなぞるときは売り手の気分で、買い側に負けたと感じる場面を意識する。上げダウではその逆です。感覚的なトレードから脱却し、「相場心理」に目を向けた瞬間、チャートが言葉を持つようになった気がしました。
これこそが、私の中に大衆心理の本質が腑に落ちた瞬間だったと思います。世に出回っているFXの教材には、ダウ理論に関する解説、必ずと言っていいほど含まれていませんか。それは要するに、手法に関係なく、大衆心理や、値動きの原理原則がそこに含まれているからであり、それの理解なくして手法を使いこなすことができないから。だから、大切なことは手法を渡り歩いて広く浅くつまみ食いしても分かりっこないし、逆にどんな手法からでも、とことん掘り下げることでわかってくることだといえるでしょう。ダウ理論か、あ、それね、知ってる知ってる…多くの人はそう感じるでしょうが、それが、チャート上の人間模様が語れるくらいにわかっているの?と問われたらどうでしょう。そこまで言ったら、私が言いたかったこと、伝わるのではないでしょうか。
インジケーターは後追い、とよく言われますが、実際の流れは
「相場心理の偏り ⇒ ローソク足に現れる ⇒ インジに反映される」
という順。つまり、相場心理を読む力が磨かれれば、最強のインジケーターを自分の中に持つことになるのです。
これは、私が尊敬するFXYouTuberの迷晴れ氏もおっしゃっていた、「ワンテーマ・ワンアンサー」の検証にも通じる話。一定の経験値を超えると、パターン認識が一気に加速します。得意なパターンでの手応えが積み重なると、自然と守備範囲が横に広がり、似た動きや逆の動きにも対応できるようになってくるんです。ある意味、数学の公式や英語の構文など、受験勉強とも被るものだと思います。
そして、こう確信しました。
「トレード力は、たくさんの手法を知ることで広がるのではなく、ひとつを深めることで自然と縦にも横にも育っていく」 と。
なぜなら、極めることで見えてくることは、たいていの場合、相場や値動きの本質に関することであり、それらは、さらに深い理解を得るためのヒントになるばかりか、本来狙っている場面ではないけど似ている、あるいは応用?といった場面でも通用するものだから。加えて、パターン認識の精度と速度が上がっていれば、脳のスペックにも当然余裕が生まれるため、環境認識全般の精度もそれに引きずられるように向上するに違いないからです。
この“気づき”がなければ、私は今も「自分に合う手法探しの旅」を続けていたでしょう。もっと言えば、その気づきは、失敗で心折れ、俺にはだめだ、と思っていたらもたらされなかったでしょう。それくらい負け続けていたんです。あの頃は…。もしあなたが、今うまくいかずに苦しんでいるなら――。その苦しさの中にこそ、次の一歩のヒントが眠っているかもしれません。失敗だと決して思わず、成功につながる良い経験をした、と思えば、ただの通過点にできます。
もし、今現在チャートと向き合って全然報われていなくても、どうか、どのような経験でも無駄にせず、根気強く、「相場と向き合うあなた自身の軸」を育てていってください。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この経験が、同じように悩むあなたの「視界をひらく」一助になれば嬉しいです。
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自分が今あるのは、この先生のおかげだと思っているので、ささやかな恩返しをしたいと思っています。
聖杯探しに疲れ果てた私が、ようやく「これだ」と思えた教材です。
遠回りしたからこそ刺さる、シンプルさの中に詰まった“勝ち続ける本質”。
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