物事を極めていくうえで、「一点突破戦略」は、ジャンルを問わず極めて有効だと私は考えています。
にもかかわらず、FXにおいてこの考え方は、なぜか軽視されがちです。
理由は単純で、すぐに結果が出ないから。
そしてもう一つ、結果が出ない期間に、メンタルが不安定になるからです。
でも実は、逆なんですよね。
一点突破こそが、最終的にメンタルを最も安定させる道です。
刀鍛冶の一点突破が、日本の鉄砲を支えた
戦国時代、日本に鉄砲が伝来したとき、重要な生産拠点となったのが近江国・国友でした。私が住む岐阜県西濃から滋賀県は正直東農へ行くより近いので、たまに滋賀県に遊びに行くんですね。ある時、彦根に足を延ばした帰りに、国友に立ち寄り、鉄砲ミュージアムを見学して、いろいろ学んできました。
なぜ国友が鉄砲づくりで抜きん出たのか…。
それは、すでにその地に高度な刀鍛冶の技術が蓄積されていたからです。
鉄の性質を見極め、火加減を読み、叩き方で粘りや強度を調整する。そして、鉄砲玉が通過する円筒内部を精巧に仕上げていく。
刀一本に人生をかけるような職人たちが培ってきた技術が、西洋の精巧な鉄砲構造を「理解し、再現し、安定して量産する」ことを可能にしました。
ここで重要なのは、
彼らが最初から鉄砲を極めようとしたわけではない、という点です。
鉄を扱う、という一点を、極限まで突き詰めていた。
だから、新しい分野に直面したとき、応用が利いたわけです。
ペペロンチーノから広がったパスタの世界
私自身の話をすると、YouTubeで学んだペペロンチーノが、パスタの見え方を一変させました。
にんにくの火入れ、オイルの温度や隠し味投入、ワンパンでやるやらないの判断
具材に応じて異なるタイミングで火を止め、混ぜることで得る乳化の感覚。
この「オイルパスタの基本」を体に入れた結果、
キノコを複数入れても、
野沢菜の漬物をアミエビと絡めても、
アンチョビで香りづけしても、
軸がブレない。
応用しているつもりでも、やっていることは同じなんです。
柿づくり名人が、桃も育てられた理由
我が家の義父は、柿づくりの名人です。
JAから表彰されるほどで、地域でも一目置かれています。
あるとき、「孫に食べさせたい」と思い立ち、桃の木を植えました。
柿と桃は別物ですが、結果は見事な出来。
剪定の考え方、実を守る感覚、花スグリのあんばいもさることながら、木全体を見る視点。
一点を極めた人には、作物が変わっても、「果樹」全般で共通する原理が見えているのだと感じました。
トレードも、まったく同じ構造
トレードも同じです。
一つのパターンを、ある時間足で取り切れるようになる。
すると、その構造は他の時間足でも見えてきます。
さらに、その崩れを狙う視点も育つ。
私の場合、15分足での転換初動がベースです。
ローソク足のプライスアクションを見続けた経験は、
ロールリバーサルからのトレンド継続局面でも、そのまま応用できています。
結果として今は、
- 得意な基本形
- その崩れ
- そこから抽出したプライスアクションの共通法則が当てはまる別局面
この三つに、ざっくりですが集約されています。
「一点を極めているつもり」で止まる瞬間
ここで、多くのトレーダーが引っかかるポイントがあります。
それは、
一点を極めている“つもり”になった瞬間です。
たとえば、
- 勝てた記憶が数回ある
- 形は説明できる
- エントリー条件は暗記している
この段階で、「もう分かった」と感じてしまう。
でも実際には、
- 同じ形でも迷う
- 連敗するとルールが揺らぐ
- 期待値より感情が前に出る
この状態は、まだ極まっていない。
対策はシンプルで、
「できたかどうか」ではなく、
”「同じ場面に再度出会っても、同じ判断を下せるか」”で自分を見ることです。
一点突破が、なぜメンタルを安定させるのか
一点を極めると、メンタルが安定します。
これは精神論ではありません。
理由は、
- 見るチャートが減る
- 判断基準が固定される
- 「やらない理由」が明確になる
結果、
迷いが減り、
後悔が減り、
自分を責める回数が減る。
勝っても負けても、
「これは想定内だった」
と言える回数が増える。
これが、極めた者にしか届かない真理です。
まだ勝てていないあなたへ
今、あと一歩勝てずにくすぶっているなら。
それは才能がないからではありません。
むしろ、
「一点に絞るのが苦しい」
と感じているなら、正しい場所に立っています。
一点を極める過程は、退屈で、不安で、成果が見えにくい。
だから多くの人が離脱する。
私も、その一人でした。苦しかったけれど、無理に絞り切ろうとせず、できる範囲でできるところから始めました。時間足を絞ったり、売りもやるけどどちらかというと買いメインかな、とか、マイナー通貨をやることは迷ったけど、チャンスが欲しい、だから、エントリーするパターンだけは絶対事前に決めたものを厳守しよう、などです。こう決めても、それを守りきれたか怪しい月も多々ありました。まさしく、一進一退しながらの絞り込みです。
でも、その先にだけ、
静かで、ブレない、
「トレードが楽になる世界」があります。
広げるのは、そのあとでいい。
まずは、一点を、徹底的に。
今日も、お読みいただき、ありがとうございました。
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