波を見つめると、トレードが少し楽になる話 ― 福田平八郎 『漣』に教わった抽象と具象の行き来

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苦節10年、ようやく勝てるようになった兼業FXトレーダー。家庭の事情がきっかけで様々な情報商材に飛びつき、まったく稼げないばかりか、教材費を中心に総額250万円ほどの損失をこうむる。2年ほど前から勝てるようになり、失ったお金の回収にようやくめどが立ってきたところ。派手な生活は望んでいませんが、持病を抱えているので、FXで稼いだお金で、欲しい健康食品を常に取り入れるなどして、薬に頼りすぎない体づくりに努めています。それでもお金に余裕がある時などは、趣味である将棋用品にお金をかけてみたりってことも…。ほぼ休みなしで駆け抜けた期間が長いので、これからはちょっとした国内旅行や、動物の飼育、友人や家族とおいしいものを食べに行くなどして、心豊かに人生を送れればと思っています。そのために、これからも地道にトレードを積み重ねていきます。

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以前、Xにこんなポストをしたことを思い出しました。

本質をとらえているなら、無駄をそぎ落とせる。
だから写実であっても、抽象的に表せる。
逆に、無駄をそぎ落とし抽象化できるから、本質に迫れる。

これ、漣という、福田平八郎作の絵を日曜美術館で紹介していた時に、なんか本能的にピーンときて、ポストしていました。

その時の衝撃を、あらためて振り返り、深掘りしようと思いました。

ご覧になってわかるように、水面に広がる波紋が、ただ静かに描かれているだけの作品です。

でも、じっと見ていると、不思議と「水の気配」が伝わってくる。
冷たさとか、揺らぎとか、あの独特の静けさまで。

最初に見たとき、うまく言葉にできなかったけれど、
あとになって「ああ、これかもしれないな」と思いました。

トレードでずっとつまずいていた原因に、少しだけ触れた気がしたから。


■ 足し続けていた頃の自分

負けていた頃の自分は、とにかく「足す」ことばかり考えていた。

インジケーターを増やして、
手法を探して、
エントリー条件を細かくしていく。

安心したかったんだと思う。
曖昧なままだと怖いから、できるだけ情報で埋めようとしていた。

でも、やればやるほど分からなくなっていく。

同じチャートを見ているのに、
昨日と言ってることが違う。
さっき決めたルールなのに、気づけば破っている。

そんな状態が、ずっと続いていました。


■ 削ぎ落とされた波紋

『漣』を見ていると、あることに気づく。

水そのものは、ほとんど描かれていない。
光の反射も、質感も、細かい描写もない。

あるのは、波紋の繰り返しだけ。

それでも、ちゃんと水に見えるんです。

むしろ、余計な情報がない分、「ああ、水だな」とすっと入ってくる。

たぶんこれは、「削った結果」なんだと思う。

いろいろ描ける中で、あえて残したものが波紋だったのでしょう…。


これって、トレードにも似ている気がします。

あれこれ足していくと、分かった気になる。
でも実際には、判断が鈍っていく。

逆に、ある程度やり込んだ人ほど、
ルールがシンプルだったりする。

「これとこれだけ見てるよ」みたいな話を聞くと、
最初は拍子抜けする。

でも、その裏にはきっと、かなりの試行錯誤がある。


■ 抽象がないと、毎回迷う

トレードでいう抽象って、たとえばこんなものだと思います。

・これはトレンドなのか
・ただの押しなのか
・今はやる場面なのか、見送る場面なのか

これを、自分なりにシンプルに捉えられているかどうか。

ここが曖昧なままだと、
チャートを見るたびに判断が揺れる。

毎回、「今回はどうだろう」と悩むことになる。

それ自体が悪いわけじゃないけれど、
ずっとその状態だと、やっぱり疲れてしまう。


少しずつでもいいから、
「自分はこう見る」という軸ができてくると、

判断がほんの少しだけ軽くなる。

全部が分かるわけじゃない。
でも、「これは違うかな」と思える場面が増えてくる。

それだけでも、だいぶ楽になる。

伝わりますかね?この感覚…。


■ でも、抽象だけでも足りない

ここで、もうひとつ感じたことがある。

抽象だけを追いかけても、なかなか身につかない。

頭では理解しているのに、
いざトレードになると、うまくいかない。

これ、けっこうしんどい。


たぶんだけど、
『漣』もいきなりあの形になったわけじゃない。

実際の水を見て、描いて、試して、
そういう積み重ねがあったはず。

つまり、しっかりとした「具象」の経験がある。

トレードでいうなら、

・実際にエントリーしてみる
・負ける
・振り返る
・またやる

この繰り返し。

正直、地味だし、面倒くさい。

でも、この部分を抜かしてしまうと、
抽象がふわっとしたままになってしまう。


■ 行き来する中で、少しずつ見えてくる

最近になって、ようやく分かってきたことがある。

抽象と具象って、どちらか一方じゃなくて、
行き来するものなんだな、ということ。

トレードして(具象)、
振り返って(抽象)、
また次に試して(具象)、
そこで感じたことを言葉にする(抽象)。

この往復。

これを続けていると、
ある時ふっと、「あ、こういうことかも」と思える瞬間が来る。

大げさな変化じゃないけれど、
少しだけ見え方が変わる。


もし、この感覚に少しでも引っかかるものがあれば、
以前書いたこの記事も、たぶん同じ流れで読めると思います。

よりトレードに寄せた内容なので、実用的だと思います。

よかったらご覧ください。


■ 最後に

うまく言えないけれど、
『漣』を見てから、少しだけ考え方が変わりました。

全部を理解しようとしなくてもいいし、
最初から削る必要もない。

まずはやってみて、
あとから少しずつ整理していけばいい。

その中で、いらないものが自然と減っていって、
残ったものが、自分なりの「型」になっていくのかもしれない。

もし今、いろいろ詰め込みすぎて苦しくなっているなら、
ほんの少しだけ引いてみるのも、ひとつの手だと思います。

自分もまだ目的地に着いたわけではないですが、
あの波紋みたいに、少しずつ整っていけばいいなと思っています。

本日も、お読みいただき、ありがとうございました。

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苦節10年、ようやく勝てるようになった兼業FXトレーダー。家庭の事情がきっかけで様々な情報商材に飛びつき、まったく稼げないばかりか、教材費を中心に総額250万円ほどの損失をこうむる。2年ほど前から勝てるようになり、失ったお金の回収にようやくめどが立ってきたところ。派手な生活は望んでいませんが、持病を抱えているので、FXで稼いだお金で、欲しい健康食品を常に取り入れるなどして、薬に頼りすぎない体づくりに努めています。それでもお金に余裕がある時などは、趣味である将棋用品にお金をかけてみたりってことも…。ほぼ休みなしで駆け抜けた期間が長いので、これからはちょっとした国内旅行や、動物の飼育、友人や家族とおいしいものを食べに行くなどして、心豊かに人生を送れればと思っています。そのために、これからも地道にトレードを積み重ねていきます。

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