私は、生花祭壇の設営という少し特殊な仕事をしています。
それなりに体を使う仕事なので、職業病とまでは言いませんが、肩や腕、腰などに古傷があり、体のメンテナンスは生活の一部になっています。
※仕事の一端がわかる内容のブログを過去に書いたので、ご興味のある方はご覧ください。
実は私は、その時々の症状に応じて、3人の整体師の先生を使い分けています。
一人目は、月に2回以上通っている接骨院の先生。
なんと経営しているのは、全国に400人弟子がいるという院長。その方が愛知、岐阜でいくつか接骨院を運営しているのですが、そのとある院にて責任者を任されている方が私の担当。
院長から定期的に全スタッフが研修を受けており、チーム力がある。多分マネージメントがうまい院長なんでしょう。骨格、筋肉、内臓などの知識が広く、体全体を俯瞰して診てくれるオールマイティー型です。
疲労回復目的のマッサージとは少し違い、体の状態を整えてくれる感じ。
職場からの帰り道に寄れることもあって、いわば“かかりつけ医”のような存在です。
二人目は、元競輪選手の整体師の先生。
現役時代にケガに悩まされた経験から,ほぼ独学で整体を学ばれたそうで、かなり力を使う施術。
正直、受けている間はなかなか痛いです(笑)。
でも、体の状態が全体的に悪いときには、最も頼れる先生。疲労回復に抜群の効果を発揮し、それとともに施術による患部のケアにもそこそこの効果を感じています。この方の施術の患部への効果は、2,3日かけてゆっくりと体感できる感じで、おそらく体が先生に力づくで矯正されたことになじむために必要なタイムラグなのだと思っています(笑)
そして三人目が、今日お世話になった先生です。
この先生は、骨格矯正のエキスパート。
歯科技工士という少し変わった経歴を持っていて、それだけに骨格のバランスに人一倍敏感(歯の嚙合わせ一つで体の左右のバランスが崩れることもあるのだからとてもデリケートな世界です)。背骨や首の骨のわずかな歪みを見逃しません。
ここ数日、頭痛が続いていたうえに、腰が「ビリッ」とくる瞬間があったので、駆け込みました。
結果はどうだったかというと…。
施術時間、わずか5分。
それで、あの嫌な頭痛と腰痛がすっと消えたんです。
もちろん、筋肉をほぐすわけでもなく、疲労回復をしてくれるわけでもありません。
この先生は、ただ「骨の歪み」を整えるだけ。
面白いのは、骨格の歪みに由来しないと思われる症状の場合は、即座に、守備範囲外と言ってくれること。自分の技術と能力の及ぶ範囲がどこまでか熟知されていて、あれもこれも治せますよとは絶対言わないところです。
骨のゆがみは、実は、体を酷使して筋肉が張ったりしたときに、骨を引っ張ってそこからゆがんだりすることもあるため、骨以外の原因で骨がゆがんでしまったという場合は、効果が短期間でとぎれることもあります。
でも、その一点に関しては、とんでもない精度を持っています。休日もあまりとられない方のため、『体の緊急事態が発生し、痛みで仕事にならない、とにかく明日の勤務を乗り切るためにピンポイントで何とかしてほしい』という時の守護神です。
そして帰り道、ふと思ったんです。
「ああ、これってトレードと同じだな」と。
トレードの世界に多い「万能型幻想」
FXを始めた頃の私は、完全に手法ジプシーでした。
スキャルピング
デイトレード
スイングトレード
トレンドフォロー
逆張り
ブレイクアウト
インジケーターも、
MACD
ストキャス
ボリンジャー
RSI
移動平均線
とにかく、ありとあらゆるものを試しました。
そのたびに思うんです。
「今度こそ聖杯かもしれない」と。
でも、結果はだいたい同じでした。
しばらくすると迷いが出て、
負けると別の手法を探し始める。
そしてまた新しい手法へ…。
今思えば、これは
「万能型整体師」を探し続けているようなものだったのかもしれません。
本当に強い人は「一点が異常に強い」
今日ご紹介した整体の先生を思い出してください。
この先生は、
疲労回復はできません。
筋肉もほぐしません。
でも、骨格矯正だけは圧倒的です。
だから私は、
「ここぞ」という時に迷わず頼ります。
トレードでも、これと同じことが起きている気がするんです。
長く生き残っているトレーダーを見ていると、
意外なほどシンプルなことをしています。
たとえば、
・特定の時間帯だけ
・特定のパターンだけ
・特定の通貨ペアだけ
まるで職人のように、
同じ型を繰り返しています。
外から見ると、少し不器用に見えるくらい。
でも、その型の精度がとんでもない。
私たちが負けやすい理由
結果が出ない時期の私は、
とにかく「広げる」方向に進んでいました。
負けたら、
別のインジケーター。
負けたら、
別の時間足。
負けたら、
別の手法。
でも、今振り返ると
それはむしろ逆だったのかもしれません。
必要だったのは、
広げることではなく、絞ること。
そして、
深く潜ること。
「武器」は一つあればいい
整体の先生が教えてくれたことは、とてもシンプルでした。
すべてを治せなくてもいい。
でも、
「これは任せてくれ」
と言えるものがある。
それがプロなのかもしれません。
トレードでも、同じことが言える気がします。
すべての相場を取る必要はない。
全部の動きを理解する必要もない。
ただ、
「この形だけは誰にも負けない」
そう思えるものを、一つ持つ。
それだけで、景色は少し変わる気がします。
実はこれ、副業としてFXに取り組む際の最短最速の道なんです。
過去にこのテーマで深掘りしたブログがあるので、こちらもご興味がある方はご覧ください。
私たちはもう遠回りをしてきた
このブログを読んでくれている方の多くは、きっと私と同じように、
かなり遠回りをしてきた人だと思います。
いろんな手法を試して、
いろんな教材を買って、
いろんな失敗をしてきた。
正直、私もまだ道の途中です。
でも最近、少しだけ思うんです。
あの遠回りは、
「絞る覚悟」を作るための時間だったのかもしれないと。
いろいろ試したからこそ、
「これは自分に合う」というものが、
少しずつ見えてくる。
そしてそれを、
整体の名人のように、
狭く、深く、磨いていく。
もしかすると、
トレーダーとして生き残る道は、
そんな職人の道に近いのかもしれません。
もし今、手法ジプシーの途中にいるなら。
焦らなくても大丈夫です。
ただ一つ、
「これを深めてみようかな」と思えるものを、
少しだけ大事にしてみてください。
案外そこに、
あなたの武器の原石が眠っているのかもしれません。
本日も、お読みいただき、ありがとうございました。



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