社畜マインドを脱ぎ捨て、自由を手繰り寄せるために
「明日こそ定時で帰るぞ」と誓っても、結局は残業。
帰宅してもヘトヘトで、チャートに向かう気力すら残っていない――。
こんな日々を繰り返しながら、「このまま一生、自分で稼ぐ力を勝ち取れないで終わるのか?」と焦燥感に駆られて、私はFXにのめり込んでいきました。
けれど、副業トレードには独特の落とし穴があることを、当時の私は知りませんでした。
■社畜の延長でFXに手を出すと、99%失敗する
まず、精神が擦り切れている状態でFXに向かうと、判断力が鈍ります。
「今日ぐらい稼がせてくれよ」とエントリーするようになった時点で、すでに負けです。相場に願望を持ち込んだ時、人は“祈る”ようなトレードを始めてしまう。
これは、私自身が何度も痛感したことです。
会社で嫌なことがあった日ほど、俺にはいざとなればこれがある、などと謎の優越感も感じながらチャートに執着し、無理に稼ごうとして負ける。
「会社では我慢、家では反発ポジ」なんて、シャレにもならない。
■成功者に共通する「シンプルで徹底した型」
そんな私の考え方を根本から変えてくれたのは、あの、買いしかやらない有名トレーダーの言葉でした。
『「シンプル=簡単」と誤解してはいけない。
本当のシンプルさとは、かき集めた膨大な情報の中から自分にとって必要な本質的な要素以外を徹底的にそぎ落とした結果にほかならない。そのシンプルさは、多様性と複雑さ、多くの矛盾の先に存在する。』 ーby 青牛
この言葉、トレードのコツがなんとなくわかり始めた頃に出会って、心に突き刺さり、それ以来自室の壁に掲示していたんですね。そして、今日たまたま、ネットのニュースで、俳優・役所広司さんが大阪・関西万博会場で行った記者会見映像を見た時、うわっまじかぁぁっ!!と驚いたんです。それは、以下の言葉でした。
「受け取る側が考える余地がある伝え方が一番高級な感じがする。説明しすぎると、作品がやせていく気がする」
この二人の言葉は、まるで示し合わせたかのように、核心を突いていました。
そう、「シンプル」とは「至高」なのです。
情報を減らすことではなく、研ぎ澄ませること。
そして、それを一貫して貫く勇気が必要なんだと、二人の巨人の発言から、あらためて気づかされました。
■一点突破の“型”を信じ切る
少しずつ勝ち方がわかってきてからの私は、自分の手法を徹底的に削ぎ落とし、たった一つの形に絞りました。
具体的には、「4時間足の押し目、戻り目で、15分足の転換初動を狙う(細かくはその派生形として3パターンを含む)」という、ごくシンプルな形だけを追い続けるようにしました。
そしてこう決めたんです。
- それ以外は“チャンスに見えても”エントリーしない
- シナリオと形が合わないときは「トレードしない勇気」を選ぶ
これを守れるようになった頃から、自分のトレードに『安定感』が備わってきたように思います。
■メンタル管理は「会社の外」で始める
本業のストレスを持ち込まないために、トレード前には必ず“切り替えルーティン”を入れるようにしました。
- シャワーを浴びる
- コーヒーを淹れ、ゆっくり味わうように飲む
- トレードノートを開いて、ざっくりと前日までの所感を確認する
たったこれだけでも、驚くほど判断が変わります。
そして、いざチャートに向かったら、いつも鍛錬している一つの型と脳内で照合し、瞬時に方針を決める。ざっくり見て合わないと思った形は、その後どれだけ細かく分析しても合わないものです。
「今日はやらない」が、さっと選べるようになるだけでも、利益のブレは減りました。
■まとめ:自由を得るには「選ばない力」が要る
副業でFXをやる私たちにとって、本当に大切なのは「勝つ技術」よりも「絞る勇気」です。“いかにエントリーをしないかを極めていく技術”、といいかえてもよいです。一つの型のみを実践と検証でたくさんこなすうちに、負けやすいパターン、勝率がそれほど高くないパターンが頭に蓄積されていきます。そう、FXは「パターン認識」能力を研ぎ澄ますゲームであり、一つの型をやりこめば、それだけ上達速度は速まります。いかにして鉄板じゃない型を除外し、ここでエントリーしなかったら絶対後悔する、という形ができるまで待ち、そこで乾坤一擲の勝負に打てるか、が、勝率だけでなく、ご自身のトレード能力をも、長期的には左右するのです。それには、脳の神経細胞(ニューロン)の特徴を知る必要があります。ニューロンは、シナプスという接合部を介して情報をやり取りしており、その結合強度や効率は、経験や学習によって変化します。これを、「シナプスの可塑性」と呼びます。
特定のパターンが繰り返し入力されると、そのパターンに対応する神経回路のシナプス結合が強化され、情報の伝達効率が向上します。これにより、同じパターンが入力された際に、より素早く正確に認識できるようになります。
限られた時間と体力で勝つには、「今やるべきこと以外、全部やらない」と決めること。それには、余計な手法探し、SNSでの他のトレーダーの動向なども含めて、一つの型を狙い撃ちすることと無関係なこと全てです。
それは同時に、冒頭ふれたことですが、これだけ苦労したんだから、これだけ時間をかけたんだから、稼がせてくれ…といった社畜マインドからの決別でもあります。
あなたも、いま感じている「このままでいいのか?」という違和感を、そのまま燃料にしていい。
ただし、その熱を「一点」に集中させてください。
そして覚えておいてください。
本当のシンプルさは、至高なゆえに、“自由を手にする準備”そのものに直結するものなのだと。
本日も、お読みいただき、ありがとうございました。
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