「また負けた……」
「どうして自分はルールを守れないんだろう」
「こんな簡単なこともできないなんて、自分にはFXの才能がないのかもしれない」
FXで勝てない時期が続くと、こんなふうに自分を責めてしまうことがあります。
特に苦しいのは、何も考えずに負けているわけではない時です。
検証もしている。
勉強もしている。
環境認識も以前よりできるようになった。
損切りだって、昔よりはできるようになった。
それなのに、なぜか勝ちきれない。
そして一度負けると、
「またやってしまった」
「自分は成長していない」
「どうせ今回もダメなんだ」
と、自分自身に矢印が向いてしまう。
もし今のあなたがそんな状態なら、少しだけ立ち止まってみてほしいのです。
もしかすると、あなたに足りないのは「もっと頑張ること」ではないのかもしれません。
むしろ、頑張りすぎて、自分自身を追い詰めてしまっていることが、トレードを苦しくしている可能性があります。
私自身、長い間そこに気づけませんでした。
FXで負けるたびに自分を責めていた
昔の私は、トレードで負けると、まず自分を疑っていました。
エントリーが悪かった。
環境認識が甘かった。
利確が下手だった。
損切りが遅かった。
メンタルが弱かった。
もっと勉強しなければいけない。
もっと検証しなければいけない。
もっと強くならなければいけない。
そんなことばかり考えていました。
もちろん、トレードを振り返ること自体は大切です。
負けトレードから学べることもあります。
ただ、問題はそこではありません。
「トレードの失敗」と「自分自身の失敗」を、いつの間にか同じものとして扱ってしまっていたことです。
一回の損切りが、
「このトレードは失敗だった」
ではなく、
「自分はダメなトレーダーだ」
に変わってしまう。
これが続くと、少しずつ苦しくなっていきます。
そして、ここからがFXメンタルの怖いところです。
自分を責めれば責めるほど、冷静にトレードしにくくなっていきます。
「負けた」と「自分はダメ」は、本当は別の話
例えば、野球で三振した選手がいたとします。
その選手が一打席三振したからといって、
「自分は野球選手として失格だ」
とまで考える必要はないでしょう。
でもFXでは、なぜかそれをやってしまいやすい。
1回の損切り。
1日のマイナス。
数回の連敗。
それだけで、
「自分はFXに向いていない」
「勝てる才能がない」
「また同じことをやってしまった」
と、自分の人格や能力まで否定してしまう。
けれど、FXはそもそも一回一回の結果を完全にコントロールできる世界ではありません。
ルール通りにエントリーしても負ける。
完璧な環境認識をしても損切りになる。
逆に、根拠の薄いトレードがたまたま利益になることだってあります。
だからこそ、
「今回負けた」ことと「自分には価値がない」ことは、まったく別の話なのです。
ここを切り離せるようになるだけでも、トレードとの向き合い方は少し変わってくると思います。
自分を責めすぎると、なぜFXでさらに崩れやすくなるのか
ここには、ちょっとした悪循環があります。
まず、トレードで負ける。
↓
「また負けた」と自分を責める。
↓
自信がなくなる。
↓
「次は絶対に勝たなければ」と思う。
↓
普段なら見送る場面でもエントリーしたくなる。
↓
無駄なエントリーが増える。
↓
さらに負ける。
↓
「やっぱり自分はダメだ」と思う。
↓
焦りが強くなる。
↓
ロットを上げたり、ルールを曲げたりする。
↓
さらに大きく負ける。
これは、いわゆるポジポジ病やリベンジトレードにもつながっていきます。
つまり、
自分を責めることは、反省しているように見えて、実は次の失敗を呼び込むきっかけになることがある。
ここが難しいところです。
だから私は、
「負けたら反省しなければいけない」
という考え方を、少し変えて考えるようになりました。
反省することと、自分を責めることは違います。
「なぜ負けた?」と「なぜ自分はダメなんだ?」は違う
この二つは似ていますが、意味がまったく違います。
「なぜ負けた?」
なら、トレードを分析できます。
エントリー条件は満たしていたのか。
損切り位置は適切だったのか。
ルール違反はなかったのか。
相場環境が想定と違ったのか。
そもそも期待値のあるトレードだったのか。
こうした問いなら、次回に活かすことができます。
一方、
「なぜ自分は勝てないんだ?」
「なぜ自分はこんなにダメなんだ?」
となると、話が変わります。
答えがありません。
そして、答えがないから、さらに自分を責める。
これはトレードの改善というより、自分自身への攻撃になってしまいます。
私自身も、以前はこの違いがよく分かっていませんでした。
だから負けるたびに、
「もっと頑張らなければ」
と思っていました。
でも、今振り返ると、必要だったのは「もっと頑張ること」ではなく、自分を追い込まなくてもトレードできる状態を作ることだったのだと思います。
自分を責め始めたら「崩れかけているサイン」かもしれない
ここは、今の私が特に大切だと思っているところです。
トレードで負けて、自分を責める。
一見すると、単なる精神的な問題に見えます。
でも、その裏側には、
「勝たなければ」
「取り返さなければ」
「次は絶対に成功させなければ」
という強い欲や焦りが隠れていることがあります。
つまり、
自分を責め始めた時点で、すでにトレードそのものが少し崩れ始めている。
そんな見方もできるのではないでしょうか。
もちろん、一度負けただけで「崩壊している」という意味ではありません。
ただ、
「負けるたびに自分を責める」
↓
「次こそ勝たなければと思う」
↓
「勝ちを焦る」
↓
「ルールが少しずつ甘くなる」
という流れが何度も起きているなら、注意してみてもいいと思います。
問題は、負けそのものではない。
負けた後に、自分の心がどこへ向かっているか。
そこに目を向ける必要があるのかもしれません。
完璧な勝ちを求めるほど、自分を責めるようになる
ここには、もう一つ厄介な問題があります。
それが、
「勝つなら、できるだけ大きく勝ちたい」
という気持ちです。
これはFXをやっていれば、誰でも多少は持つものだと思います。
せっかく良いエントリーができた。
せっかく含み益になった。
だったら、できるだけ伸ばしたい。
もっと利益を取れるかもしれない。
ここまでは自然な気持ちです。
ただ、これが強くなりすぎると、
「もっと取れたはずなのに」
という後悔が生まれます。
例えば、10pips取れたトレード。
結果だけ見れば利益です。
ところが、その後20pips、30pips伸びていたことを知る。
すると、
「なんで利確したんだ」
「もっと持っていればよかった」
「また利益を取り損ねた」
となる。
利益を出したのに、自分を責めてしまう。
これって、よく考えると不思議なことですよね。
勝ったのに、自分を責めている。
でも、FXではこういうことが起こります。
そして、これを何度も経験すると、
「次はもっと取ってやろう」
という気持ちが強くなっていきます。
すると、今度は利確できない。
含み益が減る。
建値付近まで戻る。
損切りになる。
「また利益を取り損ねた」
と自分を責める。
この繰り返しが、トレーダーの心を少しずつ削っていきます。
「小さく勝つ」という考え方が、自分を救うこともある
そこで私は、ある時から少し違う考え方を持つようになりました。
それは、
「全部取らなくてもいい」
ということです。
相場のすべてを取る必要はありません。
大きな値幅を毎回取る必要もありません。
完璧なトレードをする必要もありません。
目の前にある、自分が決めた範囲の利益を取る。
そして、また次のチャンスを待つ。
それくらいでいいのではないか。
そう考えるようになりました。
ここで、今回の記事の伏線として、もう一つだけ触れておきたいことがあります。
私が「小さく勝つこと」の意味を改めて考えるきっかけになったのが、「欲を限定する」という考え方でした。
崩れかけたトレーダーには「欲を減らす」ことが必要なのかもしれない
トレードで自分を責め続けている時、心の中にはいろいろな欲が入り込んでいます。
もっと勝ちたい。
もっと取りたい。
早く負けを取り戻したい。
今月はプラスにしたい。
せっかくのチャンスだから大きく取りたい。
そして、その欲が大きくなるほど、1回のトレードの重要性が高くなってしまいます。
本来なら、
「今回は損切りになった。それだけ。」
で終わるはずのトレードが、
「また負けた。今月の利益が減った。」
「あと少しだったのに。」
「次で取り返さなければ。」
という大きな意味を持つようになる。
そうなると、ますます冷静ではいられなくなります。
だから、もしすでに自分を責めすぎているなら、
さらに自分を鍛えることより、一度「欲を小さくする」ことのほうが大切な場合もあるのではないか。
私はそう考えるようになりました。
私が「火花」に惹かれた理由
ここで、少しだけ私自身の話をさせてください。
私が実践しているものの一つに、「ぷーさん式FX 火花」があります。
※最近はもう一つの手法である輝と組み合わせて用いていることが多いですが、原形はこちらで、キリ番を用いたカウンタートレードというスタイルです。
この教材について、私は「これさえやれば勝てる」といった紹介をしたいわけではありません。
相場に絶対はありませんし、どんな手法でも合う・合わないがあります。
ただ、「自分を責めすぎて、トレードそのものが苦しくなっている人」という今回のテーマで考えた時、火花の考え方には、一つ大きな意味があるように感じています。
それが、
「欲を限定して、小さく取る」
という発想です。
火花は、私が理解している範囲では、トレンドを最後まで追いかけて大きな利益を狙うというより、逆張りによって比較的手堅く利益を取っていく考え方で、RRも1:1を基本としています。
加えて、執行時間足も一時間足なので、短期トレードにありがちな「感情トレード」になることもなく、じっくりとエントリーポイントを探せます。
もちろん、これを「メンタルが必ず治る教材」と言うことはできません。
でも、私はここに、メンタルリハビリとしての可能性を感じています。
「大きく勝つ」より「勝つ感覚を取り戻す」
考えてみてください。
トレードで何度も自分を責めている人に、
「もっと利益を伸ばしましょう」
「もっと大きな値幅を狙いましょう」
「せっかくのトレンドなのだから最後まで握りましょう」
と伝えたら、どうなるでしょうか。
もちろん、それが合う人もいるでしょう。
でも、すでに
「利確したあとに伸びると後悔する」
「利益を伸ばそうとして結局損切りになる」
「もっと取れたはずなのにと自分を責める」
という状態なら、さらに「大きく取ること」を求めることで、心が疲れてしまう場合もあると思います。
そんな時には、一度、
「ここまで取れたら十分」
と利益を限定する。
そして、
「取れた」
という感覚を積み重ねる。
これは、崩れかけたトレーダーにとって、意外と大切なのではないでしょうか。
私はこれを、あえて「メンタルのリハビリ」と考えています。
大きく勝って自信を取り戻すのではありません。
小さく勝つ。
ルールを守る。
利益を確定する。
また次を待つ。
その繰り返しによって、
「自分はちゃんとトレードできる」
という感覚を少しずつ取り戻していく。
そのほうが、今の自分には必要な時期もあるのではないかと思うのです。
自分を責めるトレーダーに必要なのは「自信」ではなく「安心」かもしれない
これは私自身が、かなり後になって気づいたことです。
勝てない時、
「もっと自信を持とう」
と考えがちです。
でも、自信がない状態で、
「自信を持て」
と言われても難しいですよね。
むしろ必要なのは、
「このトレードで負けても大丈夫」
と思える安心感なのかもしれません。
損切りになってもいい。
全部取れなくてもいい。
今日はノートレードでもいい。
小さな利益で終わってもいい。
一回のトレードで自分の価値を証明しなくてもいい。
そう思えるようになると、チャートの見え方も少し変わってきます。
そして不思議なことに、そうやって「勝たなければ」という力が抜けた時のほうが、ルールを守りやすくなることがあります。
「自分を責める」のをやめるだけでは足りない
ただし、ここは誤解してほしくありません。
「自分を責めないようにしましょう」
と言うだけでは、たぶん簡単には変わりません。
なぜなら、
自分を責める
↓
焦る
↓
勝ちたくなる
↓
欲が出る
↓
無理なトレードをする
↓
負ける
↓
さらに自分を責める
という構造そのものが残っているからです。
だから必要なのは、
自分を責めなくても済むようなトレード環境を、自分の側から作っていくこと。
なのかもしれません。
ロットを落とす。
トレード回数を減らす。
期待する利益を小さくする。
一度に大きく勝とうとしない。
ルールを絞る。
そして、自分に合った手法を選ぶ。
こうした「仕組み」のほうが、精神論よりも役に立つことがあります。
それでも、すでに崩れかけているなら
もし今、
「負けるたびに自分を責めてしまう」
「FXで勝てない自分が嫌になる」
「ルールを守れない自分に腹が立つ」
「利益を伸ばそうとして利確できない」
「負けを取り返そうとしてしまう」
「最近、トレードすること自体が苦しい」
そんな状態なら。
もしかすると、今必要なのは「もっと勝つ方法」ではないのかもしれません。
一度、崩れかけている自分を立て直すことなのかもしれません。
そして、その「崩れかける」という現象は、単なるメンタルの弱さではなく、
「勝てるようになりかけたからこそ生まれた欲」
「利益を伸ばしたい気持ち」
「ここまで来たのだから、もう負けたくないという焦り」
などが複雑に絡み合って起きていることがあります。
私自身、それに気づくまでかなり遠回りしました。
だからもし、今あなたが、
「自分はどうしてこんなに崩れてしまうんだろう」
と悩んでいるなら、ぜひ一度、その「崩れる直前」に何が起きているのかを見てみてほしいと思います。
実は私は、その部分をかなり深く掘り下げた記事を書いています。
「勝てない自分を責めている」あなたが、その状態から抜け出すために必要なのは、さらに自分を叱ることではありません。
むしろ、
「なぜ、勝てるようになりかけた時ほど苦しくなるのか」
を知ることなのかもしれません。
もし今、
「あと少しなのに……」
「以前より勝てるようになったのに、なぜか苦しい」
「勝ちたい気持ちが強くなってから、トレードがおかしくなった」
と感じているなら、ここは一度、立ち止まって読んでみてください。
きっと、今まで「自分の弱さ」だと思っていたものの中に、別の正体が見えてくるはずです。
あなたがダメだから崩れるのではない。
崩れるには、崩れるだけの理由がある。
その理由を知るだけでも、自分への見方は少し変わるかもしれません。

そこには、まさに私自身が「あと少し」のところで何度も崩れた経験と、なぜそうなってしまったのかを掘り下げています。
「自分だけがおかしいのかもしれない」
そう思っているなら、なおさら読んでみてほしい。
もしかすると、そこに書かれているのは「ダメな自分」ではなく、今まさに崩れかけている自分の姿なのかもしれません。
FXで勝てない時こそ、自分を敵にしない
FXは、相場と戦っているように見えて、実際には自分自身との戦いになる場面がたくさんあります。
負けた時。
含み益が減った時。
利確したあとにさらに伸びた時。
連敗した時。
他人が大きく勝っているのを見た時。
「自分ももっとできるはずだ」と思った時。
そんな瞬間に、自分自身を責めたくなることがあります。
でも、そこで自分を敵にしてしまうと、トレードはますます苦しくなります。
だから私は今、
「また負けた」
と思った時ほど、
「では、このトレードから何が分かっただろう?」
と考えるようにしています。
自分を責めるのではなく、トレードを見る。
自分の人格を否定するのではなく、行動を見る。
大きく勝とうとするのではなく、必要なら小さく勝つ。
そして、崩れているなら、まず立て直す。
それくらいでいいのではないでしょうか。
FXで勝てるようになるというのは、毎回勝つことではありません。
負けても壊れないこと。
利益を取り損ねても自分を責めすぎないこと。
ルール通りに負けた自分を認められること。
そして、また次の一回を淡々と迎えられること。
私は、こちらのほうがずっと大切なのではないかと思っています。
もし今、自分を責め続けながらチャートを見ているなら。
一度だけ、その手を止めてみてください。
あなたが本当に直すべきなのは、
「自分自身」ではないのかもしれません。
自分を責めなければトレードを続けられない、今の状態そのもの。
そこを少しずつ変えていく。
その先に、以前より静かなトレードが待っているのかもしれません。
そしてもし、すでに「勝つこと」への欲や焦りが強くなりすぎているのなら、私は一度、欲を限定して小さく勝つという考え方に戻ってみるのも一つの方法だと思っています。
大きな利益を狙う前に、
「決めたところで利確できた」
「ルールを守れた」
「今日は欲張らなかった」
そんな小さな成功を積み重ねる。
それは、一見すると遠回りに見えるかもしれません。
でも、崩れかけたトレーダーにとっては、もしかするとそれが一番必要な「リハビリ」なのかもしれません。
私が「ぷーさん式FX 火花」という考え方に惹かれたのも、まさにそこでした。
勝つために欲を増やすのではなく、勝つために欲を限定する。
この発想は、今後私自身も、もう少し掘り下げてお伝えしていきたいと思っています。
今はまだ、ここでは詳しく書きません。
ただ、もしあなたが、
「大きく勝とうとして、逆に何度も利益を失ってきた」
「利確できずに自分を責めている」
「もっと取らなければ、という気持ちから抜けられない」
のであれば。
「小さく勝つ」という考え方が、今のあなたのトレードを立て直すきっかけになる可能性はある。
私はそう思っています。
最後に、一つだけ。
FXで勝てない自分を責め続けているあなたへ。
あなたが弱いから、苦しいのではないのかもしれません。
もしかしたら、ずっと真面目に勝とうとしてきたからこそ、苦しくなってしまったのかもしれません。
だったら、これ以上、自分を追い込まなくてもいい。
まずは一度、肩の力を抜いてみましょう。
「勝つ」より先に、「壊れない」。
FXでは、それも立派な前進だと私は思っています。
本日も、お読みいただき有難うございました。

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