「努力が続かない」のは意志の弱さじゃない
「またやってしまった…」
そう呟きながらトレードノートを閉じるのが、以前の私のルーティンでした。
ルールを守れない。熱くなってポジる。損切りできない。
頭ではわかってるのに、いざ相場を前にすると、自分が自分じゃなくなる。
でもあることに気づいてから、それが少しずつ変わってきました。
勝率が劇的に上がったわけでも、魔法の手法に出会ったわけでもありません。
きっかけは、「ウイスキーの飲み方」。
……と言うと拍子抜けするかもしれませんが、
これが意外にも、FXで負け癖を断ち切る大きなきっかけになったのです。
ご褒美を「格上げ」するだけのトレーニング
今日は、サントリーローヤルをリカマンで購入してきました。
実は家にまだウイスキーのストックはあるんです。
お気に入りのニッカ「フロンティア」。
去年の新作で、香りも味も好みで、普段の晩酌はこれ。
でも今日は違う。
理由はただひとつ──
自分との約束を守れたから。
・トレードを見送ると決めた日はノートレを貫いた
・ルール通り1勝もしくは2敗で切り上げた(ポジポジ、リベンジ対策)
・損切を損失拡大方向にずらさず辛抱した
そんな「よくやったな、自分」という日だけ、特別にローヤルを開けるんです。今日に限っては、雇用統計日&体調不良のため、トレードをやらないと決めていた、そしてそれを守ったから。どうですか。しょーもない理由でしょう??ショーもないかどうかは、実は重要ではないんです。肝心なのは、それがこれまで自分が容易に守れたルールなのか否かです。もし、今までいろいろ試したけどどうにもこのルール、守れなかった、というものがあれば、他人がどれだけしょーもないといえども、そのルールにアプローチすべきなのです。
華やかな香りと豊潤な甘さ、深みのあるフルーティーさ。
ローヤルを口に含むその瞬間、自分をほめてあげたくなる。
これは単なる“ご褒美”ではなく、脳に対する報酬信号なんです。
脳は“ご褒美”で動機づけされる
脳科学の視点で見ると、人の行動は大きく2つのシステムで制御されています。
- 報酬系(ドーパミン系)
行動の結果、快感や満足感が得られることで、「またやろう」と思える - 懲罰系(痛み回避系)
過去の痛みや失敗から、「もうやめておこう」と自制が効く
このうち、行動を「継続させる」のに効果的なのが報酬系です。
特に、予測できるタイミングで、少しだけ特別な報酬を得ると、脳は快感を強く記憶し、
「またこの感覚を味わいたい」と自然に動機づけされます。
つまり──
トレードルールを守った → ローヤルが飲める
このセットが成立することで、脳が勝手にルール遵守を心地よいものとして記憶してくれるわけです。
習慣化とは「脳に刷り込む」こと
昔の私は、「我慢こそ美徳」だと思っていました。
「欲しがりません、勝つまでは」的な禁欲スタイルです。
でも実際は、ストイックに我慢を重ねるほど、どこかで爆発する。
チャートを開いた瞬間に“我慢の反動”で、無理にポジションを取ってしまう。
つまり、根性だけでは習慣化できないんです。
重要なのは、脳が「やった方が得」と感じる環境を整えること。
そしてそれは、日常生活の中でできる小さな仕掛けで十分。
今回のような「ご褒美の格上げ」も、れっきとした脳へのトレーニングになります。
自分との“取引”を成立させる
私は今、以下のルールを自分に課しています。
- 通常日:ニッカ「フロンティア」
- 条件合致日:サントリー「ローヤル」
これだけです。
複数回の違反があった日や、重大な違反があった日は、フロンティアもお預け。飲まずに寝る。
逆に、ちょっとでも「よく我慢した」と思える日は、ローヤルの栓を開ける。
たったそれだけで、
「今日はローヤル飲むために冷静に終えよう」と、チャートに対する姿勢が変わります。
相場は気まぐれで、自分の都合なんておかまいなし。
でも、「自分がどうふるまうか」は自分で決められる。
そしてそれを評価し、ご褒美を与えるのも、やっぱり自分です。
これはただのウイスキーじゃない
正直、他人から見たら「くだらないルール」と思われるかもしれません。
でもこの“くだらなさ”がちょうどいい。
大げさすぎず、かといって気休めにもならない程度の報酬。
これがメンタルを自然に鍛えてくれます。
ローヤルを開けるとき、思わず言ってしまいます。
「おつかれ、自分」って。
そして、次の日もまた、ルールを守りたくなる。
そうやって、勝てない自分の癖を、少しずつ変えていくんです。
最後に:勝ち組まであと一歩のあなたへ
かつての私は、完全に「負け癖」がついていました。
トレードの終わり方が毎回グダグダで、チャートもノートも見るのが嫌になる。
でも今は、「今日はどう終えようか」と考えてからチャートに向かえています。
それは、ウイスキーが、自分との約束を守った証になったから。
もともとは、ウイスキーは一種類だけで、ルールを守った日だけ飲もうという取り決めを作ったものの、ルール違反しても、ウイスキーを飲みたい日は手が伸びる…そこで、困った挙句今のスタイルにしたところ、時計の針が、動き出しました(笑)
きれいにトレードを終えた日、ローヤルを一口飲む。
その積み重ねが、勝ち組のメンタルに近づく一歩でした。
遠回りのようでいて、これは最短距離。
誰かの成功談ではなく、自分の手応えで進んでいく。
もし今、何をどう変えたらいいかわからないなら、
まずは**「自分との小さな約束」に、格上げのご褒美を用意する**ことから始めてみてください。
勝ち組まで、あと一歩。
その一歩は、ローヤルの栓を開ける決断からかもしれません(実際に試すのは、あなたの好きなものに置き換えてくださって構いません)。今日も、お読みいただき、ありがとうございました。
ご案内
自分が今あるのは、この先生のおかげだと思っているので、ささやかな恩返しをしたいと思っています。
聖杯探しに疲れ果てた私が、ようやく「これだ」と思えた教材です。
遠回りしたからこそ刺さる、シンプルさの中に詰まった“勝ち続ける本質”。
私自身何度も見返し、学ぶたびに新たな気づきを得てきました。──メンタル崩壊とも無縁の実戦バイブルです。とてもお安くあり得ないコスパなので、良かったらお手に取ってみてください。
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