出張中に出会った“伝説”からの手紙――トレードを休んで気づいた、本当に磨くべきもの

思考の整理と覚醒
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苦節10年、ようやく勝てるようになった兼業FXトレーダー。家庭の事情がきっかけで様々な情報商材に飛びつき、まったく稼げないばかりか、教材費を中心に総額250万円ほどの損失をこうむる。2年ほど前から勝てるようになり、失ったお金の回収にようやくめどが立ってきたところ。派手な生活は望んでいませんが、持病を抱えているので、FXで稼いだお金で、欲しい健康食品を常に取り入れるなどして、薬に頼りすぎない体づくりに努めています。それでもお金に余裕がある時などは、趣味である将棋用品にお金をかけてみたりってことも…。ほぼ休みなしで駆け抜けた期間が長いので、これからはちょっとした国内旅行や、動物の飼育、友人や家族とおいしいものを食べに行くなどして、心豊かに人生を送れればと思っています。そのために、これからも地道にトレードを積み重ねていきます。

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一週間ほど、トレードをお休みしていました。
勤務先の命により出張。強制的にチャートから離れる時間としました。

正直に言えば、最初は少しそわそわしました。
「今、絶好のチャンスが来ているかもしれない」
「この一週間で相場が大きく動いたらどうしよう」

でも同時に、パソコンを持ち歩いて宿でトレードして、負けて帰ってくるというシナリオもあったわけです。自宅にいてトレードしていても負けることはあるのに、それほど凹むわけでもない。それ以上に凹むことがあってはばかばかしいなと…。

せっかくなら、トレーダーとして何か学びの時間にしよう。
そう思って本屋に立ち寄り、二冊購入しました。そのうちの一冊が、『マーケットの魔術師』です。

手に取った理由は、昔読んだ『思考は現実化する』と似た匂いを感じたからでした。
ナポレオン・ヒルが全米400人もの成功者にインタビューし、共通する思考を体系化したように、この本もまた、筋金入りの伝説的トレーダーたちの言葉を集めたもの。

つまり――
時代を超えた「生きた教訓」に触れられる。

これは、いまの自分のトレード観を洗練させる良い機会になるかもしれない。
そう思ったのです。


期待値を追うという当たり前

読み進めてまず感じたのは、やはり「期待値」という言葉の重みでした。

勝つか負けるかではなく、
一回一回のトレードが、長期的にプラスになる構造を持っているか。

頭ではわかっている。
でも、私たちはどうしても「この一回」に執着してしまう。

伝説のトレーダーたちは、例外なく期待値を追っていました。
そして、リスク管理を徹底していました。

逆に言えば、儲けられないトレーダー特有の特徴も、はっきり存在するということです。

・一貫性がない
・ロットが感情で変わる
・損切りをためらう
・外野の声に揺れる

…耳が痛いですよね。
かつての私が、そこにいました。


モデリングという近道

本の中で強く感じたのは「モデリング」の重要性でした。

自分より優れたトレーダーを探し、
その思考法、信念、精神状態を真似る。

私はすでに自分なりの手法は持っています。
でも、心のありようまで洗練されているかと言われると、まだ自信がありません。

好きになれないやり方は、深掘りできません。
苦痛だから。

だからこそ、「自分でも好きになれそうなトレーダー像」を見つけることは、とても大切なのだと思いました。

本棚に眠っている『欲望と幻想の市場』、著名な投資家が口をそろえて読んだといっていた本です。知らずに持っていたのですが、この本に出てきたトレーダーの多くが推薦しているのですから、きっと学びも多いはず。また改めて読み返そうと決意しました。
伝説のトレーダー、ジェシー・リバモアの言葉を、10回以上読む人がいるという事実。それはきっと、読むたびに自分のレベルが変わるからなのでしょう。


忍耐力は、失敗の産物

印象的だったのは、
「絶好のチャンスが来るまで手を出さない忍耐力」。

優れたトレーダーは、これが極めて高い。

でも、それは生まれつきではない。
壊滅的な失敗を経て、「二度とあんな思いはしない」と誓った結果、身につけた人が多いのです。

私は何度もオーバートレードで溶かしました。
「取り返す」という衝動に突き動かされて。

だからこそ今、少しだけわかります。
忍耐は才能ではなく、痛みの副産物なのだと。


連敗期の過ごし方は、みな一致していた

これも不思議なくらい共通していました。

・ロットを上げない
・手法を変えない
・サイズを落としてしのぐ
・最終的には休む

向きになると、負けが負けを呼ぶ。

そして必ず、トレード以外の楽しみを持つこと。
休める仕組みを持つこと。

(現代でいうとSNSにあふれる)外野の声を聞いてぶれるな。
自分の計画に従え。

これは、衝動の対極にある姿勢です。

衝動的にならないコツもシンプルでした。
「常に損した場合を考えて入ること」。

勝った未来ではなく、負けた未来を想定する。
それだけで、エントリーはずっと慎重になります。


目から鱗だった一言

既存のポジションが逆行して苦しむくらいなら、
さっさと手放して、新しいポジションを作るほうが簡単。

これには、唸りました。

ポジションを持つと、視野が狭くなります。
「戻るはずだ」と祈り始める。

でも、俯瞰して見ればどうでしょう。
今この瞬間にノーポジなら、果たしてそこに入りますか?

そう考えると、答えは案外はっきりする。

これは、鳥の目を持つということなのかもしれません。
ポジションという檻の中からではなく、外から見る視点。


自分のスタイルで戦う覚悟

すべてのトレードスタイルには、長所と短所がある。
だからこそ、自分のスタイルで戦う覚悟が必要。

覚悟がなければ、自信は持てない。
自信がなければ、適切なリスクは取れない。

そして最後に、心に残ったのはこの言葉でした。

「良いトレーダーになりたいという強い意欲」。

これは、毎回勝とうとすることではない。
自分のルールを守った“良いトレード”をしようとする姿勢。

私は、資金が減り続いていた苦しい時期、ずっと勝とう勝とうとしていました。
でも今は、少しだけ視点が変わっています。

良いトレードを積み重ねる。これは期待値あるトレードと言い換えることもできます。

この、同じことを、好不調にかかわらず淡々と繰り返すことができる習慣力がそのまま、トレーダーとしての足腰に直結します。
結果は、必ず、その後からついてきます。


出張から戻り、チャートを開きました。
以前と同じ相場なのに、どこか冷めた目で見る自分がいました。

精神的な脱皮?ちょっとした覚醒なのかも。

焦らなくていい。
取り返さなくていい。
一回の勝ち負けで、自分の価値は決まらない。

もし今、あなたが連敗で苦しんでいるなら。
焦ってロットを上げたくなっているなら。

どうか思い出してください。
伝説のトレーダーたちも、同じ道を通っています。

そして彼らは皆、
衝動ではなく、計画で戦っていました。

私も、ついこの間まで負け組でした。
今も完璧ではありません。

くだらないミスや、ぶざまなトレード、時々懲りずに顔を出します。

でも、少しずつ整ってきています。

相場から離れる時間も、無駄ではない。
むしろ、洗練の時間かもしれません。

急がなくていい。
あなたは、もう十分に本気モードで歩んできたのですから。

一年以上チャートを見てきた人なら、ほぼ確実に、チャートがきれいか汚いか、ざっくり方向感があるかないか、手法を問わず、どういったところが共通のねらい目になるのか、そんなことを感じ取る力はちゃんとあるはず。

おそらく、この部分の力は、勝っている人と勝てていない人でそんなに差はありません。

それを収益に結び付けていけるかどうか、という部分が、ちょっとした考え方、気持ちの持ちようによって左右され、その結果、トレード全体のパフォーマンスに違いが表れているだけです。

良いトレードを積み重ねるだけ。

その先に、きっと静かな自信が待っているはずです。

本日も、お読みいただき有難うございました。

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苦節10年、ようやく勝てるようになった兼業FXトレーダー。家庭の事情がきっかけで様々な情報商材に飛びつき、まったく稼げないばかりか、教材費を中心に総額250万円ほどの損失をこうむる。2年ほど前から勝てるようになり、失ったお金の回収にようやくめどが立ってきたところ。派手な生活は望んでいませんが、持病を抱えているので、FXで稼いだお金で、欲しい健康食品を常に取り入れるなどして、薬に頼りすぎない体づくりに努めています。それでもお金に余裕がある時などは、趣味である将棋用品にお金をかけてみたりってことも…。ほぼ休みなしで駆け抜けた期間が長いので、これからはちょっとした国内旅行や、動物の飼育、友人や家族とおいしいものを食べに行くなどして、心豊かに人生を送れればと思っています。そのために、これからも地道にトレードを積み重ねていきます。

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