このブログではマインド面の記事を書くことを主眼としていますが、時折、実際の取引も掲載することで、ブログに掲載したようなマインドを実践し続けられるよう、自分自身を律していきたいです(本業が忙しいので、不定期ではありますが…)。では、さっそく解説に入ります。
実際の手順に沿った環境認識
- 環境認識(日足)

大局は下降トレンドだが、底値圏に差し掛かっていて、下値は切りあがってきている状況。一方で上値も重い展開で、売買勢力の綱引きの最中でした。ただ、日足のレジスタンスラインがすぐ上にあり、過去のローソク足もここで上ヒゲを出していることから、レジスタンスに近づけば近づくほど下降圧力が高まる位置にあるのではないかと思いました。
- 環境認識(4時間足)

4時間足では、いったん反転の動きが見られたものの、その後全戻しし、三尊っぽい形を形成後、4時間足のレジ&サポ(ともに紫色ライン)をゾーンとするレンジに移行。赤い縦線がエントリーした地点ですが、この時点で私は、全戻しの影響下にまだあると判断。下降やや優位とみて、下降を軸にしてロジックに合致するかを細かく見ていくことに決めました。
すべてのトレードで言えることですが、私は日足で陽線、陰線どちらが形成されそうかを直前の足などから考え、それをもとに4時間足でざっくりと方向感の有無を判定するという意識で上位足を観察しています。
- 環境認識(1時間足)

1時間足では、楕円で囲った部分の下降が目立つことから、この下降の頂点を起点としてFRを引き、現在位置を確認しました。その結果、反転上昇の到達点として位置付けられるFR61.8まで、一旦到達していることがわかりました。その後もみ合いながらFR50で跳ね返され、その下落が144.000のスーパーキリ番を突破してFR38.2も突破。この一連の流れをもって、下降の優位性が高まっていると感じました。加えて、143.500までのゾーンや143.000までのゾーンが、1時間足レベルでの真空地帯や準真空地帯で、値が走りやすい形というのも根拠として考えました。
しかし、ここが後から振り返ると判断のわかれるところで、四角いゾーンで囲ったエリアは、楕円部の下降の勢いに優位性を感じて売りに加勢する(もしくは買いをあきらめる)勢力と、4時間足サポートからの買いに加勢する勢力との間で中段持合いが形成されやすいゾーンであり、どちらかが圧倒的優勢な形状になる前に手出しするのはリスクがある局面といえるでしょう。
慣れるまでは、待つのが賢明ですが、チャートリーディングに自信がついてくると、早めに仕込めるものなら仕込みたい、そういう心理がはたらくのも正直なところ。ある程度の値幅が欲しかった私は、それまでの値動きから経験的にも感じていた売りの優位性に賭ける形で、売りでの勝負を強く意識しました。
- 環境認識(15分足)~執行

15分足では、私自身がエントリートリガーとしている3つのテンプレートに当てはまるか、鉄板度(根拠の強さ)を図るようなものが視認できるかを見ました。
単純に、転換初動として位置付けているテンプレート(チャート上ではテンプレ①と表記)に合致しており、最初の判断ではエントリー可の形状でした。
それに加えて、FR50を下回っており、抵抗帯①を背に三尊天井のような形を形成、上値は切り下げ、なおかつ、直近でレンジブレイクし高値を付けた起点(チャート上では、強者の安値と表記・大口の買い支えが起こりやすいライン)を突破したことから、ロング勢が苦しく、より売りの優位性が高い形で、このまま中段持合いの勝敗を決する流れができる可能性が高いと判断しました。
ここまでで、ショートエントリーを決意し、あとは、エントリーに最適な形が現れるのを、5分足で待ち、執行(タイミングの計測にはMAとボリバン、RSIを用いていますが、別のパソコンで表示させて監視しているため、説明は割愛します)。直後に強い上ヒゲが出現したこともあり、下がる可能性がさらに高まったと思ってチャートを閉じました。
その後の値動きは、ご覧のように反転して逆指値にかかり決済。‐21pipsの損切に終わりました。
反省点
いつも通りの手順で淡々と環境認識ができているので、特に決定的な問題点があったとは考えていません。結果だけで見ると損切トレードでしたが、勝負に出るか、手堅くいくか、の選択で、自分の経験則的に下落の優位性が上との判断から勝負に出ただけで、良いトレードだったと思います。
もし、手堅くいく選択をするのであれば、三尊っぽい形と判断した抵抗帯①での攻防で売り勢力が負け、三尊の頭を超えたあたり(いわゆる三尊崩れ確定の形)でのプライスアクションでロングするか、143.000以下のレンジ下限まで静観してからのロング狙いという二つの戦略で待つのがわかりやすくてよいと思います。
ご案内
自分が今あるのは、この先生のおかげだと思っているので、ささやかな恩返しをしたいと思っています。
聖杯探しに疲れ果てた私が、ようやく「これだ」と思えた教材です。今回のエントリー可否判断に際しても、この教材の考え方がベースになっています。
遠回りしたからこそ刺さる、シンプルさの中に詰まった“勝ち続ける本質”。
私自身何度も見返し、学ぶたびに新たな気づきを得てきました。──メンタル崩壊とも無縁の実戦バイブルです。とてもお安くあり得ないコスパなので、良かったらお手に取ってみてください。
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